- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344031883
作品紹介・あらすじ
生涯現役、一人暮らしを貫く希代の美術家、後世へのメッセージ。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
ポリシーやガッチリした信念がある人かと思ったら逆で、とてもフラットな人。でも自分の足でしっかり立っている。「縁なき衆生は度し難し」は、人間関係の塩梅を汲んでていい言葉だな。この人の本を読んでいると、100歳オーバーまで長生きして「死ねないのも困るのよ」って言ってみたくなる
-
先日亡くなられたので、手に取りました。
この方の作品についてはあまり知りませんが、考え方や生き方が格好いいと思います。
個人的に尊敬しているターシャチューダさんやフジコヘミングさんと同じものを感じました。
-
『一〇三歳になってわかったこと&ひとりで生きる作法』に続く、篠田桃紅氏のエッセイ。現在105歳の篠田氏が、年齢との付き合い方や幸福な人生の過ごし方、芸術との向き合い方についてなど、幅広い分野について語ります
【もくじ】 第一章 歳と折り合って生きる
●楽観的に生きる ●老いも若きも、それなりにいい
●目に見えないものを求めている
●人間ってこういうもの ほか
第二章 幸福な一生になりえる ●生きていく力は授かっている ●多くを持たないことの幸せ ●幸福はあなたの自覚しだい ●風はみんなに同じようにふいている ほか
第三章 やれるだけのことはやる ●「玄」は人生の始めで終わり ●期待して生きている ●自分はなにをしたいのか考えるべき ●最後まで自分の足で歩く ほか
第四章 心の持ちかたを見直す ●人生の本分が大事
●きものは謙虚、洋服は尊大
●もっと自分たちで生み出す努力を
●なにげない生活のなかに芸術はある ほか
-
もっと色んなこと知って
色んな芸術を見て読んで聞いて
豊かに生きていきたい
また読もう -
105歳の死生観。楽観的な自分に心を置いて平然と生きる。「花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは」(兼好法師、徒然草)。若かった時も年老いてからもどちらもそれなりにいい。文学や絵など芸術は私たちに喜びや悲しみなどの影響をもたらしてくれる。芸術が心に宿ることで、心の遊び方はずっと広まり、深まる。豊かな時間を過ごすことができる。幸せな晩年の過ごし方は人から教えてもらうのではなく自分で見つける。多くを持たないことの幸せ。そよ風に吹かれるだけで、なんて恵まれているのだろうと感じることのできる幸せ。
-
2018/5/4
-
・禅宗の考え方「生まれてきたことをあきらめる。(いつか)死んでしまうことをあきらめる。
そう考えてみると、それほど怒りの感情がおこらなくてすむ。
・いくら美味しいと言われている所に言ってご飯を食べたら幸せかというと、そうでない時もあって、行く前にお腹を壊して、おいしさがあんまり感じられなかった時とか、次の日、胃が痛くなるような仕事の締切がある時とか。
・良い道具があると自然と“良いものをつくろう”という気持ちにひかれることがある。