- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344034433
感想・レビュー・書評
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凄く好きな作家さん。が、今作はどうかな?
エッセイと短編が混ざってるみたい。
女性ってだけで生きにくいのめちゃわかるが、なぜ改良されないのかとこれだけ声あげてるのに、と残念に思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『好きなように生きてるだけで、苦しい。自分らしくあろうとするだけで、なにかと闘うことになる。男とも、女とも』って文に共感しかない。年齢やジェンダーについてモヤる日々に少し勇気と元気をもらえる短編+エッセイ集。ドラえもんのしずかちゃんの話と『超遅咲きDJの華麗なるセットリスト全史』が良かった
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短編がつづられているので非常に読みやすかった。
また、描かれる主人公は少女からお年寄りまで幅広く、「女性」というキーワードで様々なエピソードが盛り込まれている。
「女性」ってこうだよな、あるあると共感する場面も多々あったが、型にハマった「女性像」のように生きていきたくはないかもしれない、とこの本を読むことで客観視できたように思う。 -
こちらも初の作家さん。インスタで見かけた一冊。
1980年生まれの女性作家。(辻村深月さんと同世代なのね)映画が好きで、作中にときおり名画の描写や言葉を織り混ぜるのが特徴とのこと。
仕事、結婚、恋愛、ファッション、女友達。多くの女性が向き合うさまざまなテーマを描いた一冊。
エッセイと短編集が収録。フォントの違いでわかるものの、最初、これが小説なのかエッセイなのか、正直よくわからなかった。
でも、自分も同じ女性として、わかるわー。と共感できる部分もいくつかあった。
マンスプレイニングという言葉を初めて知った。男性が、求められてもいない説明を延々と悦に入りながら説明する意、らしい。なるほど、これは大いに同感。いるいる。
図書館では山内さんのエッセイをもう一冊借りた。まだこちらしか読んでいないけど、小説よりエッセイの方が好きかも。 -
部屋探しに職探し、それから恋人探し。自分探し。探してばっかりの二十代。でもいつの間にかあたしは、見つけてしまっている。探していたはずのもの、ほとんどすべてを。なにかを探している自分に慣れすぎているせいで、もうそれらを見つけてしまったってことに、まだしっくりきていないけれど。 -
タイトルがすべて。もはやいちジャンルとなった「女の生きづらさ本」の中でも比較的軽やかにさらっと断片的散文的に(実際にいろんな媒体で書かれたエッセイだったり掌編だったりのアンソロジー)オンナの絶望と希望が絶妙なバランスで描かれた一冊。軽やかながらも内容はあちこち刺さり、心になんだかぽっと火が灯るような何度も読み返したくなる本。最後の最後に登場する短編「超遅咲きDJの華麗なるセットリスト全史」が最高!
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p.34に寄せて
ここに私の人生観が詰まっていた。さみしくなったときに私はいつだって駆けつけるわよ。
あとはサキちゃんのプリン。最高に甘い贅沢は私も手放せない!
ヒサコも最高。人生こうじゃなきゃね。 -
女性をテーマに短編とエッセイがミックスされた一冊。
しずかちゃん、あこがれ、80歳のDJヒサコの話が印象的。
山内マリコさんは、女性の感情表現が的確。読んでいてハッとさせられたり、心がギュッとなったり、励まされたり。こちらの感情も忙しくなる。応援したいのだろう。LIVEで言うとラストでキラキラテープが会場に落ち切った後の覚めやらぬ興奮が残っている時のような、色々あるけどがんばろうって、明日につながる元気をもらえる。