虹にすわる

著者 :
  • 幻冬舎
3.24
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  • (3)
本棚登録 : 494
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344034921

感想・レビュー・書評

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  • 2人を2で割った具合がいい徳井と魚住。その関係がエンディングまで続いていった。
    題名の「虹」、ラスト近くに出てきたな。
    30歳くらいの設定だったがもう少し若いような感じがした。ライトな感じだったからかな。

  • +++
    ――職人気質の先輩と、芸術家肌の後輩。
    性格も能力も正反対のアラサー男子が、“10年前の夢"を叶えることにした。――

    椅子作りの才能があるのに、実家のじいちゃんと修理屋をしている徳井。
    椅子への情熱を持て余し、大手工房を飛び出して、徳井のもとへやってきた魚住。
    違うタイプのふたりが、学生時代の約束にしたがって、小さな工房を始める。
    不器用なふたりは、友情でも恋でも仕事でもギクシャク……。
    それでも、お互いの能力を誰よりも認め、お互いの存在を誰よりも求めていた。
    正反対のふたりだから、かなえられるものがある! 夢を失いかけたふたりが、つまづきながらも、同じ未来に向かって歩き始める。
    +++

    ここに辿り着くまでのいきさつに決着はついていないような、未消化な部分がないとは言えないが、この先に続く物語ではある。世間一般の常識に当てはまらない生き方をしてきた二人が、それぞれの夢をかなえようと、いままさに動き出したという感じである。これまでのことや、これからの人間関係も含めて、続編があるのかもしれないと思わせる一冊でもある。ぜひ続きを読んでみたい。

  • 実家で祖父と修理屋をしている徳井のもとに、学生時代の友人魚住が訪ねてくる。小さな椅子工房を始めたふたりの心温まる物語。

  • 二人で得意なところ苦手なところを補い合って椅子を完成していく,文中にも何度も出てくるがこれで食べていけるかが問題.

  • 地方都市での仕事と恋の折り合いの付け方。といってもこの本に答えがあるわけではなく、この本を読んで自分のことは自分で考えてみるってスタンスでないとね。

  • 手作りの椅子ってどのくらいのペースで作れば採算がとれるのだろう。

  • ★3.0
    現実的で心配性な徳井、楽天的で甘ったれな魚住、真逆な二人は足して割ったくらいが丁度良い。そんな二人が始めた椅子工房は、妙に順調でリアルさが欠けた感じ。とてもじゃないけれど、全く無名の二人が地方で始めた工房とは思えない。そして、終盤の徳井と魚住の仲違いも、最終的に徳井が下す決断とその理由も、予想範囲内で特に目新しいものはなし。が、全てが予定調和だからこその安心感があり、登場人物の誰も彼もが良い人で憎めなかった。ただ、魚住がいるから徳井もいるわけで、じいちゃんの危惧が本当に解消したとは思えなかった。

  • ハッピーエンドでよかった
    がんばれ!

  • 2019/10/9(水曜日)

  • ストーリーも舞台設定もまったくリアルが感じられない。
    この田舎はどこ?多忙な人が大阪から東京への帰りついでに少しの時間寄れて、海沿いで雪が降るのが珍しくない地域って見当がつかない。地元の人も標準語使用してるし。
    薄っぺら

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著者プロフィール

1981年、兵庫県生まれ。京都大学卒業。2007年、『うさぎパン』で第2回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞し、デビュー。
著書に『ふたり姉妹』(祥伝社文庫)のほか、『ありえないほどうるさいオルゴール店』『女神のサラダ』『もどかしいほど静かなオルゴール店』『博士の長靴』『ひこぼしをみあげて』など多数。

「2023年 『あなたのご希望の条件は』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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