- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344037373
感想・レビュー・書評
-
うっすらながら記憶に残っている事件も多く、しかしその詳細まではなかなか知りませんでした。
今回初めて「ああ、こういう背景があったのか」と知ることも多く、良くも悪くも見方や印象が変わった事件もありました。
遺族からの被告への言葉は、厳罰を求めるものが大半ですが、そうではない言葉(刑の軽減を求めるケース等)も含めて読んでいると心に重く響きました。
また、周囲の方々が嘆願署名を集めているケースは、事件を起こしてしまったとはいえ被告の日常での誠実さみたいなものを感じ、なんとも言えない気持ちになりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
住んでいる県内の事件は覚えているものもあった。
ニュースで見てふーんくらいで、聞き流していた事件にも色々な人の思いとかあるんだと感じた。 -
法廷で語られた事件の真相。
事件の羅列に、読んでいてなんだか気分が悪くなり、途中で投げ出そうかと思ったほどである。
ことの成り行きは分かっても、どうしてそのような犯行を行ってしまったかまでは読み取れなかった。
彼らに共通するのは、周りに助けを求めることができなかったことではないだろうか。
真面目で、頑張り屋な人ほどそうなってしまうのだろう。
そして、情報弱者という側面もあるかもしれない。
どこにどのように助けを求めたらいいのかわからなかったのかもしれない。
彼らのような人々は、外部とのコミュニケーションを取るのが苦手と思われるから、事件化して初めて気付かれることになるのだろう。
ひっそりと耐えているからこそ、誰にもその苦労や苦しみが伝わらないと思うととても切ない。