世界で勝てない日本企業 壊れた同盟

  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344037830

作品紹介・あらすじ

【カルロス・ゴーン、衝撃の脱走後、初の著書】

日産の問題は、日本の問題。

カルロス・ゴーン事件が投げかけたのは、実は日本企業の本質を深く抉ったものだった。

日本の本質的な問題は太平洋戦争のときから何も変わっていないー。

なぜ日本企業は世界で勝てないのか?
なぜ同盟関係は壊れてしまったのか?

本書で明かされる日産の陰謀・人質司法・サディズムな裁判官…。

「地獄にいた私は決行することにした。もし作戦が成功すれば人生を取り戻すことができる」

序章
第1章 一一月一九日
第2章 冷たい地獄のような小菅
第3章 "日本版"モスクワ裁判
第4章 なぜ?
第5章 譲歩
第6章 アライアンスのふたつのビジョン
第7章 龍と舞い、熊と踊る
第8章 アメリカン・ドリーム
第9章 なんとしてもグローバリゼーション
第10章 どうやって世界一になるか?
第11章 人的資本
第12章 偉大な経営者たちの市場
第13章 明日
エピローグ(現在のところは)

感想・レビュー・書評

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  • 2018年のゴーン氏の逮捕と逃亡という一連の事件について、
    ゴーン氏視点での主張がよくわかる。
    主要テーマとしては大変興味深く面白い。

    ただ、長くて読みづらかった。
    ゴーン氏の正当性を示すためとはいえ、
    これまでの実績を多く盛り込みたいのはわかるのだが・・・

    日産社内のクーデターを引き合いに日本企業の特徴を説き、
    太平洋戦争を引き合いに日本人と日本当局の特徴を説き、
    日本の人質司法を痛烈に批判している。
    そんな日本では世界で勝てませんよ、と。

    私自身ハッとさせられのが推定無罪の原則。
    もちろん知識として知っているし、疑わしきは罰せずであるべきと思う。
    ただ、ゴーン氏逃亡事件を聞いた際、
    「無実なら裁判所できちんと証明すればいいのに」
    と無意識に考えていたことを思い出した。
    私自身、日本的な偏見を持っていることを自覚しないと・・・。

  • 日産の社員とか関係者が読んだらとっても面白い本なんだと思う。一般ピープルにはちょっと難しくて、翻訳本につきものの取っつきにくさもあり、斜め読みになってしまいました。

    唯一、ルノー・日産の工場があるモロッコのタンジールという都市は、ボーン・アルティメイタムのカーチェイスの撮影舞台だった、というエピソードに「ほ~」と思った次第です。

  • 読みづらい

  • 下三白の、目つきの悪いおっさんが、読者をにらみつけているような表紙のカバー写真だ。
    プーチン、ラブロフ、ネベンジャーに通じるものがある。

    出版社が出版者なので多くを期待できない。
    確認のため見たAmazonのレビューも物流問題の指摘を除いて、内容に関しては的確なレビューが記載されているようだ。

    ここで

  • 東2法経図・6F開架:537A/G39s//K

  • flier要約
    https://www.flierinc.com/summary/2941

    ====
    ん〜なんとも言えない。
    ただゴーン氏視点の言い分は分かる。
    逃亡の選択肢が最適だったかは分からないが、せざるを得ない状況と、それが出来た状況が重なれば恐らく私もそうすると思う。

    一連の騒動から、日本企業が世界で勝てない構造が若干見える様な気がした。

  • 題名と中身がリンクしてないと思う。なので星三つ。
    ただ最終章は星五つで。テスラの躍進を見事に予言。

  • p13 エコールデミンヌを卒業した理工科学士のカルロス・ゴーンは、フランス国籍の者だけが入れる誉れ高いコールデミンヌ(鉱業技術団)からは排除され、特権階級になりそこなった

    コールデミンヌはエコール・ポリテクニークを10位以内で卒業した学生とエコールデミンヌとエコールデノルマル(高等師範学校)をトップクラスで卒業した学生、またはフランスの他のトップランクの教育機関を修了した学生が入れるフランス経済・財務省管轄の研修期間で、超エリート集団である

    p18 アイアコッカ 自分はある構想にとりつかれていた それはグローバルモータース ヨーロッパ、日本、米国に自動車メーカーの企業連合(コンソーシアム)をつくること

    p21 ゴーンスクールの4人 カルロスタバレス(ポルトガル)、ディディエルロア(現 トヨタ副社長)ホセムニョス(現 現代自動車)、ティエリーボレロ(現 ジャガー・ランドローバー)

    p364 1969 イタリア爆弾テロ デルフォゾルジ 日本国籍取得 波元路伊(ハゲンロイ)

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著者プロフィール

ルノー会長、日産自動車会長、三菱自動車工業会長
1954年生まれ。フランス国立理工科大学を卒業。1978年ミシュラン入社、ブラジルミシュラン社長、北米ミシュラン社長を歴任。1996年ルノー入社。1999年日産自動車COOに就任し、2000年同社社長に。2005年ルノー社長、2016年三菱自動車会長。2017年4月に日産自動車会長に就任し、現在に至る。著書に『ルネッサンス』『カルロス・ゴーン経営を語る』

「2018年 『カルロス・ゴーン 国境、組織、すべての枠を超える生き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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