ヒトコブラクダ層ぜっと(上)

著者 :
  • 幻冬舎
3.72
  • (75)
  • (148)
  • (129)
  • (17)
  • (6)
本棚登録 : 1367
感想 : 117
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344037991

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 久々訳のわからぬ万城目ワールドで、えらいところに来ちゃいました。シュメール人の失われた都アガテとは。下巻どうなるの?

  • 待望の万城目学の長編
    前作の「バベル九朔」が個人的について行けなかったため不安だったが、万城目ワールドが帰ってきた!
    主人公は幼くして孤児となった梵天・梵地・梵人の三つ子の榎土兄弟
    それぞれ「三秒」という特異能力を持っている
    その能力を生かして長年長兄として弟たちを育ててきた梵天の夢に報いるため、とある非合法な手段で大金を手に入れ、山を入手したことろで、謎のライオンを連れた女性に無理矢理自衛隊に入隊させられ、イラクに派遣され、そこで拉致され、ヒトコブラクダ層の世界に送り込まれる
    と、上巻のあらすじを書いてみたけど、「なんじゃこりゃ」でも読み始めるとノンストップで引き込まれる
    下巻はいよいよヒトコブラクダ層の核心に迫っていくと思われる
    世界史好きなのでシュメール文化が出てくるのが嬉しい
    恐竜好きやはやりのチートモノ好きもわくわくするだろう
    ちょっと出だしが伊坂幸太郎っぽいなと思った
    上官の銀亀三佐、全ての元凶?の女性イナンナ、キンメリッジなどキャラも立っている

  • ★3.5
    特殊能力がある三兄弟が、イラクの砂漠で、メソポタミアを救う話。

    長いイラクの旅を追えた感じ。
    頭の理解が追い付かなくて、酔った。梵天たちと同じ気持ち。なにこれ?ってずっとなってた。万城目ワールド全開

    三人の力
    神イナンナが旅の途中で三人と両親に不時着してしまい、殺してしまった、その蘇生の際に与えた能力

    なぜイラクに
    イナンナの妹を助けさせるため
    イナンナの妹の世界への扉を空ける方法を知っているのはハサンの老人のみ、その言葉をわかるのは、梵地のみ。その扉をあける、地下に潜れるのは梵天のみ

  • 宇宙からの隕石が滋賀の家族宅を直撃。両親は死亡したが、三つ子の梵天(3秒間幽体離脱)、梵地(3秒間全ての言語を聞き取る)、梵人(3秒後まで予測)の能力を得た。梵天は恐竜発掘に興味。梵地は考古学博士課程。梵人はスポーツ推薦から五輪候補。怪我で海外放浪。3人の能力でアジア人労働者を救う為に悪徳業者からパスポートを奪い返す。5億円の宝石を盗み、孤児院に寄付。恐竜の骨が発掘された山を1億5千万で購入。発掘活動に専念。用心棒とライオンをつれたイラク人女CEOが登場。これまでの秘密を暴くと恐喝。 用心棒は梵人が倒すがライオンは無理。CEOに従い、自衛隊に入隊。数か月の訓練後PKOでイラクに派遣。
    女三尉の付き添いで3人は地元メディアのインタビューで基地の外へ。
    拉致されるが梵人の活躍で脱出。砂漠の真中だった。女CEOが登場。3兄弟しか女CEOの言葉がわかっていない。謎の老人と梵地が会話。ヒトコブラクダ層を調べることになった。パラシュートを装備し、砂に埋まるロープに梵天が潜る。急降下。
    地底の大きな空間。220mの高さの寿司桶状の壁。空にはロープ。同行の兵士がドローンを捜査。ロープに近寄ると破壊。2台目のドローンで創作。街が見えた。その街の塔に女CEOがいるのが見えた。メソポタミアの首都?天地の予想だと場所が違いすぎる。

  • とにかく面白い!スケールの大きい架空の世界、古代文明のメソポタミア文明時代の冥界へのいざない、三つ子の梵天、梵地、梵人、三人の冥界への冒険物語。読んでいて痛快だ。流石万城目氏の世界だ!バベル九朔の作品で味わった世界以上を久しぶりに出会った。感動をありがとう❗️

  •  梵天、梵地、梵人の三つ子は人には言えない特殊能力を持っていた。3秒だけ未来が見え、どんな国の言葉も理解する、どんな物でも透視する能力がある。
     両親を隕石の落下事故で亡くし、中学生の頃から3人で生きてきた兄弟が、ひょんな事から金塊泥棒で荒稼ぎしたお金で山を買い、夢だった化石の発掘をし始めていた所へライオンを引き連れた謎の女に金塊強盗をネタに強請られ何故か自衛隊へ放り込まれ挙句にPKO部隊に入れられて、気づけばイラクに飛ばされていた…

     ぶっ飛んだ設定が万城目ワールドの特徴ですが、今回も中々の設定です。
     謎の女の目的、そして正体とは?下巻へと続きます。

  • 不思議な力を持った三つ子が、あれよあれよというまにイラクまで連れてこられてしまう。今作は今まで以上に壮大なスケール。分厚いし上下巻だから、最初は抵抗があるかと思うけれど、万城目学が好きな人はきっと続きが気になるはず。たくさんの謎を残したまま下巻へ。

  • 2021.8.9

  • 久々の万城目さんの新作。超能力、メソポタミアと設定がなかなか奇抜でした。最初の方は読むのが少ししんどかったのですが、進むごとに壮大な世界観が徐々に読み応えあるものになっていきました。

  • テンポが良い

全117件中 81 - 90件を表示

著者プロフィール

万城目学(まきめ・まなぶ)
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。
2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。主な作品に『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』などがあり、いずれも文学賞ノミネート、映像化等など、大きな話題を呼ぶ。また、エッセイ集に『ザ・万歩計』、『ザ・万遊記』、対談本に『ぼくらの近代建築デラックス!』がある。

「2013年 『ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

万城目学の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×