「自分に生まれてよかった」と思えるようになる本 心が軽くなる26のルール

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344038806

作品紹介・あらすじ

幸せのコツを習得するほど、お得なことはありません。

●人によく見られたい、をやめる
●「他人と比べる」思考を抹消する
●自分という最大の味方をうまく使う

著者は精神科医として多くの患者さんをみているが、多くの人たちが「価値のない、つまらない人間だ」と思い込んでいる傾向が気になっているという。いったい、いつからそんなふうに感じるようになってしまったのか。今はSNSで簡単に他人の華やかな生活を垣間見れるため、昨今はますますその傾向が強くなっている。
しかし、一度きりの人生なのに、そうやって他人と自分を比べて落ち込むばかりの毎日でいいはずがない。考え方を切り変えるだけで、人は「自分に生まれてよかった」と心から思える生き物なのだ。
その根拠と方法について現役精神科医がわかりやすく解説します。

感想・レビュー・書評

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  • 「自分を変える」にはまず自分を知る事が大事だろう。だが案外自分の長所短所を描き出せない。それと他人から見た自分をしっかり比較対象し把握しておく事。特に「自分の癖」行動の癖、話し方の癖、姿勢の癖など自分には見えないところが案外あるものだ。最後にその良いと思うことへ変えていけば「最高の自分」になると考える。

  • 表題は若干情緒的過ぎかなと感じますが、こうした類の精神科医の著作をたくさん読んできたうえで、新たな学びに出逢うことができました。

    本著P.147より抜粋
    「生きていれば思いがけない幸せがやってくることもあれば、突然、想像を絶するような悲劇に襲われることもある。」

    私自身、一難去ってまた一難。人生の下り坂段階ですが「こんなはずじゃなかった」の波が何度もやってきます。

    世の中は合理性・効率性・利便性に溢れ、どこかに「最適解」が用意されていて、それさえ手に入れれば「幸せ」になれるという幻想に満ちていますが、人生は本当に不如意なもの。自分以外は制御不能。

    解決の糸口の見つからないことがらや状況に対して、即応的に答えを探し行動するのではなく、「やりすごす」「流されてみる」「身を任せる」という受容の選択があらたな気づきでした。

    人生が常に快適で幸せなものでなければならないという錯覚に陥りやすいのですが、本来生きることは儘ならないもの。
    逃げるもよし、離れるもよし。

    もちろん正面突破や努力尽力による問題解決もありですが、そうそう容易い問題ばかりではなく、種々混合なのが世の常ですから、不快な状態も受け入れつつ、そのなかで「見えてくるもの」「感じること」はこの先きっと自分の足下を照らす光になることも多いと腹を括って。
    Negative Capability(ネガティブケイパビリティ)という概念は初めて接しましたが、心に留めたい大切な言葉になると思います。

    不快な感情や感覚がもともととても苦手で、無意識下でないことにしてしまったり、すぐに対処するための方策を探して疲れ果てたりすることが多い自分にも気づき、やり過ごす力強さも生きる力と痛感しました。

    日本人が大好きな「辛抱」「我慢」とは異なり、もう少し俯瞰して答えの出ない事態を変化が起こるまで何とか乗り越える力。
    急いで問題を解決しない、解決してしまわない力も、生きる上で必要だということ。
    動かずに待ってみる。そうすることで逆に見えてくるものがある、耐えているうちに、やがてよい方向に変わっていく、必ず光が見えてくるだろうという思考は目から鱗でした。

    怒りや哀しみ、寂しさ、辛さなどの感情は時間をかけてしっかりと自分自身の心で咀嚼した上で、被害者感情に拘泥されることなく、「これは私の所為ではない」と重たい自責の念から自分を解き放ち、思考より五感に心と身体を委ねる。

    自然や美術、文学に触れることはこれら五感を刺激する重要なものだという指摘に溜飲が下がる思いでした。

  • 「世界一受けたい授業」にも出演されている現役の精神科医・藤野智哉先生による、心が軽くなる一冊。
    終始優しく語りかけるような感じで、とても読みやすい。

    仏教には「和顔施」という言葉があり、常に穏やかな顔で人に接することをいい、そういう人は笑顔でいるだけで周りを和ませ、幸福な気持ちにする。

    こんな世の中だからこそ、和顔施を心掛けられたらと思う。

  • 人生80年だとすると、桜は80回しか見れない。なるほど。

  • 自分をもっと大切に。
    よく言われることだけど、しつこく意識しないとなかなか難しい。
    自分を大切にする7つの習慣を実践したい。

  • 「どうして自分が好きじゃないの?」

    って問いかけてみて、出た答えの前提に他人がいたならば是非読むべきだと思った。

    私は自分の顔やコミュニケーション能力の低さが嫌だった。しかし、考えてみるとそれは過去に他人に指摘されたことをいつまでも恨んでいるだけだったり、勝手に人と比べて落ち込んだりしているだけだった。要は、根本には相対的な評価があるんだなと。この本を読んでそれに気付かされた。

    自分を好きになれない人には、些か考え方の癖があるらしい。
    特に記憶に残っているのが、「『完璧主義』でいようとする」というもの。この、「完璧主義」のトリガーとなっているものの一つに世間体が有る。「完璧でいれば認められる」という考えが動機になっているらしい。つまり、前提に他人がいる。

    自分の人生が他人に干渉されるのは誰にとっても嫌なことであるはずなのに、他人の目を気にすることが当たり前になっている。この「当たり前」の不気味さを痛感させられた。

    この本を通して、これに気が付いただけでなく、簡単に実践できそうな考え方や習慣を学ぶかとができた。

  • 周りの基準にあわなくても自分はこれでいいと思えた

  • この著者が雑誌に出ていたので、興味を惹かれて読んでみた。

    タイトルの通り、いわゆる自己肯定感を高める内容。

    さんざんこの手の本は読んできているので、今さら新しい内容もないのだけど、たまにこういう本を読むのも悪くない。改めて「そうそう!」と思うから。
    ・人からどう見られるか、を気にしない。嫌なことは断る。判断軸は自分に置く。
    ・他人と比べない。見せかけの情報に幸せはない。
    ・完璧を目指さない。「~べき」にとらわれない。
    ・他人に白黒つけない。いい面も悪い面もあるのが普通。
    ・やりたいことは、「今」行動に移す。「いずれ」「いつか」は来ないかもしれない。
    ・人を羨んでいる暇があったら、自分の人生をひた走る。
    ・自分で自分にダメ出ししない。

  • 心に残ったこと

    自分は自分のままで、十分に価値がある。
    どの道を選んだとしても、選んだ道をよくすればいい。
    よくやっているよと自分を褒める。それが自分自身を大切にし、守るということ。
    怒りをずっと持ち続けることは不毛。嫌な感情はその都度いさぎよく捨てていく。スマホ画面をスライドするように捨てる。
    不幸を言い訳にしない。誰かのせいにするのは、自分に呪縛をかけている。許すことで人は成長できる。恨みを手放せたら、そうやって得た温かさはやがて誰かの力になるかもしれない。
    トラブルが起きたらひとつ学びになったと感謝する。人間としての魅力、深みが違ってくる。
    自分が自分にダメ出しを続けていれば精神的に参ってしまう。
    いい人だけど、この点において自分と意見は異なるなどグレーな部分を正しく認識し許容する。
    「自分は運がいい」と思う。
    悩みや愚痴を聞いてもらう時は、長時間だらだら話さない。本当に信頼できる人に聞いてもらう。相手に依存せず程よい距離感を保つ。
    力を抜いてあるがままに身を任せる。いつか霧が晴れてよいときがやってくると信じる。その間のどうにも動きようがなかった経験があとから思いがけぬ精神的な実りとなる。
    自分を悲劇の主人公だと思わない。他人を羨む時間があるなら今いる環境に感謝し自分の人生を生きる。
    自分を大切にできない人は、人からも大切にされない。
    朝日を浴びる。夢中になる時間をつくる。笑顔を心がける。週末はいつもと違うことをする。アートに触れる。いらないものは捨てる。寝る間際に良い気分になる。

  • 個人的に、今後も落ち込んだときに読み返したい1冊になりました。
    心が軽くなったしもっと自分の人生を楽しもうと思えた…!

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著者プロフィール

藤野 智哉(ふじの・ともや)  精神科医
1991年生まれ。秋田大学医学部卒業。幼少期に罹患した川崎病が原因で、心臓に冠動脈瘤障害が残り、現在も治療を続ける。学生時代から激しい運動を制限されるなどの葛藤と闘うなかで、医者の道を志す。精神鑑定などの司法精神医学分野にも興味を持ち、現在は精神神経科勤務の傍ら、医療刑務所の医師や看護学校の非常勤講師としても勤務。
障害とともに生きることで学んできた考え方と、精神科医としての知見を発信しており、メディアへの出演も多数。
著書に『「自分に生まれてよかった」と思えるようになる本』(幻冬舎)『自分を幸せにする「いい加減」の処方せん』(ワニブックス)などがある。

「2023年 『精神科医が教える 生きるのがラクになる脱力レッスン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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