眠れぬ夜を抱いて (幻冬舎文庫 の 5-5)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 594
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (494ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344402287

感想・レビュー・書評

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  • ひとつの町で連続して起こる一家失踪事件。平凡な主婦、中河悠子(33)は、その町の開発者でもある夫を助けるために独自に調査に乗り出していく。だがそれが悲劇の始まりだとは気づきもしなかった…。悠子までを巻き込んで展開する残酷な復讐の罠、罠、罠!果たして彼女は夫の嫌疑を晴らして真相に辿りつけるのか。超大型サスペンス長編。

  • 2011.2.8再読了。
    10年前にアメリカで台風の時に銀行が強盗におそわれた。その時運悪く弾があたって死んでしまった日本人の女の別れた恋人が、犯人を見つけだし、不動産屋になって彼らを一カ所に集め、復讐しようとするが…という話。

  • プロローグで描かれるアメリカで起きた強盗殺人事件。10年後、平和なニュータウンで立て続けに起こる謎の一家失踪。一見、何の関係もない二つの事件が、復讐の怨念によって繋がっていく...。伏線の張り方などなかなか良いのだが、終盤の展開は少々強引で2時間TVドラマ的。

  • 恐ろしく、どきどきとおもしろい。

  • 2002年 テレビ朝日系で同名連続ドラマとして放映されているらしい。

    1990年のバブル期に端を発した物語は、書かれた当時の2000年に結末を迎える。
    この10年の激動の変化については、当時を知る者としては よく描かれていると思う。

    ネタばれになるので詳しくは書かないが、
    東京に住む主人公の主婦が 夫が独立して初めて開発した長野県の新興住宅地に
    人生をかけて移り住むところから始まる。

    移り住んだ先の近所の主婦同士の噂話の中に、著作の「青い鳥」(同名の連続ドラマ有)の
    主人公たちの不倫話が出てくるのが たまらない。

    後半に出てくる地名は「眠れる森」の舞台だったり、臓器移植の話が出てきたり、
    野沢尚のコアなファンならば、もっと楽しめる話なのかもしれない。

    しかし、思わせぶりなタイトルや導入、後半からの展開は どうしても
    連続ドラマの脚本的で、読者を小説の世界観に引き込むには説得力がない気がする。
    ドラマは見ていないのだが、役者が演じてキャラクタ付けを補ってくれるのなら
    面白い話なのだろうなと思わせる。著者の小説は何だかちょっと惜しいのだ。
    とは言え、結果としては文庫本485ページを一気に読んでしまったのだから
    やはりすごい人だと思う。

    故人となった著者が生き続けてくれていて、進化した小説を読むことができたら
    どんなに幸せだっただろうと思わずにはいられない。

  • 母親に薦められた本。
    ドラマも原作も面白かった

  • よんだ後、かなしくなったわ…

    死人にをあいてに勝つにはどうしたらいいんでしょうね。
    せめて生きてくれてたら、張り合いがあるのにね。
    でも、やっぱり大切なのは現在だと思います。
    過去はもうもどれないし、未来はわかんないしね。

    過去にすがってる自分にはきつかったな

  • なんだかなにもかもが大掛かり(大げさ?)すぎて置いてきぼりにされてしまいました。ポカーンって感じ。本人にしてみればそこまでやるだけの問題ではあるんだろうけど、いまいちついていけないなぁと。主人公が気の毒。

  • この小説は、2001年にハードカバーで出た小説(ニッカンスポーツで連載されてたみたい)。
    2002年には、ドラマ化されて、
    毎回、引き込まれ、次の週が楽しみで楽しみで仕方なかった。
    ドラマ化とともに、この本も文庫版が出たんだけど、
    これは、絶対、本で読んだら、もっと面白いに違いない!と思い、
    あえて当時、本を買わず、ストーリーのキオクが
    曖昧になった頃に読もうと、決めていたもの。

    やっぱり、野沢尚の小説は裏切らなかった。
    すごい。
    夢中で読みまくった。

    不動産関連の会社を起こした中河欧太と結婚した悠子は
    充実した愛の中に
    欧太への見えない過去への不安が、いつもつきまとっていたよう。
    欧太のプロジェクトの1つである、地方をリゾート開発し、自分たちもそこへ移り住み
    第二の故郷を作る夢に向って、
    中河家も、清澄へと居住を移す。
    欧太が、手配し、同じ地区に引っ越していた
    山路康平・一家と、進藤要士・一家。
    さっそく妻同士、仲良くなった悠子

    だが・・・
    つながりのないはずの彼らには、過去につながりが・・・。

    実は、欧太ともつながりが・・・。
    10年前に起きたアメリカでの銀行での事件、
    そこで被害者となった日本人女性、大出類子。
    類子にまつわる人間関係とは・・・。

    自衛隊から除隊されたという葛井を護衛に雇っている欧太
    その葛井が手引きをして、山路家、進藤家の2家族の失踪。
    その裏とは。

    ラストのクライマックスのシーンなんて、
    ドラマで見てるから覚えてるはずなのに
    もうーーーーーー、読まずにいられない。本が離せない・・・

    これを、小説のまんま、みごとに映像化しても、原作を裏切らないのは
    脚本が同じ、野沢尚だったから。
    ああ、この人の書いたドラマがまた、見たい。
    この人の書いた小説がまた読みたい・・・。

    野沢尚の本、まだ読んでないの、あっただろうか・・。

  • 通勤時間3日分で読み切った。続き気になるんやもんー。
    これをスポニチの連載で読んでた人は毎日買わずにおられんかったやろな(^^;
    数独もやらんかったし、Podcastも本が読めへん状況のときだけ聴いてた。
    本に集中したら周りの雑音は全く聞こえへんみたい。いい体やなぁ。
    話の展開のさせ方がうまいんよね〜。冒頭の衝撃シーンからぱっと変わるところとか。
    元々が脚本家やから、小説書いてるときに、常に映像化した場合のこと考えてはるのかな?
    私も読みながら勝手に映像化してたもんな。妄想力は人並み以上やから(笑)
    昔ドラマ化したときの配役は結構よいと思ったんやけど、視聴率はよくなかったんやね〜。
    再放送せーへんかなぁ。今やったら見るかな。

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