永遠の仔(三)告白 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1753
感想 : 101
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344405738

作品紹介・あらすじ

弟の行動に動揺を隠せない優希を悲劇が襲う。優希の実家が焼失。その焼け跡から母の死体が発見され、容疑をかけられた弟は失踪する。動転する優希を支えようとする笙一郎と梁平だが……。

感想・レビュー・書評

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  • 笙一郎、梁平、優希が幼少時代に負った心の傷がどんなものだったのかやっと明らかになり、読者としてはモヤモヤが一つ晴れた気分。でも、大人になったら彼らの周りで起きている事件、勇気の弟聡志の関わりは依然として謎。
    4巻、5巻ではどのような展開になるのか気になる。

  • ついに三巻も読み終わった どういうふうになっていくのか気になってしょうがない

  • 主人公が父親から性的虐待を受けていたという過去の告白、ついでに他の二人も押し入れに閉じ込められる虐待、タバコの火を押しつけられる虐待の過去も。何となく結末は予想できるがどうか。

  • 2.9

  • あぁ重かった

  • 再読

  • 優希の家は、弟、聡志の放火により焼失し、母の遺体が見つかる。母親からの過干渉に耐えられないというレベルではない、聡志の奇行に底知れない闇の深さを感じる。

    そして、優希、梁平、笙一郎がそれぞれ子供の頃に受けた虐待が明かされるシーンを読むと、胸が苦しくなった。

    とことん救いのない話の展開だが、この先、どうなるのだろう。。

  • 記録用(感想は(一)に記載)

  • 2巻に続いて一気に読んだ。
    最後の嵐の中の告白は、残念ながら、暗い予感が当たってしまい、今のところ救いが無い。。
    残り2巻は手元にないので1週間後に。

  • どこまで暗く落ちていくのかと思う。でも、投げやりと息悶えの真ん中くらいな諦念がすごく人間くさくて、スケールは違うのだけども、こういうことってあるよなあとちょっと分かる部分もある。
    それにしても、社会問題の坩堝のような作品だなあと思う。宇佐美氏の『聖者が街にやってくる』も同じような問題を扱っていたけど、全く次元が違う。扱う問題の次元ではなくて、それを扱う空気感というか、受け止め方というか。
    天童荒太は、すごく繊細な作者なんだと思う。ダイナミックな物語展開の中で、本当なや微細に人の心を描写していくなあ。

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著者プロフィール

天童 荒太(てんどう・あらた):1960(昭和35)年、愛媛県生まれ。1986年「白の家族」で野性時代新人文学賞受賞。1996年『家族狩り』で山本周五郎賞受賞。2000年『永遠の仔』で日本推理作家協会賞受賞。2009年『悼む人』で直木賞を受賞。2013年『歓喜の仔』で毎日出版文化賞を受賞する。他に『あふれた愛』『包帯クラブ』『包帯クラブ ルック・アット・ミー!』『静人日記』『ムーンナイト・ダイバー』『ペインレス』『巡礼の家』などがある。

「2022年 『君たちが生き延びるために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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