永遠の仔(三)告白 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎 (2004年9月30日発売)
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感想 : 101
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どこまで暗く落ちていくのかと思う。でも、投げやりと息悶えの真ん中くらいな諦念がすごく人間くさくて、スケールは違うのだけども、こういうことってあるよなあとちょっと分かる部分もある。
それにしても、社会問題の坩堝のような作品だなあと思う。宇佐美氏の『聖者が街にやってくる』も同じような問題を扱っていたけど、全く次元が違う。扱う問題の次元ではなくて、それを扱う空気感というか、受け止め方というか。
天童荒太は、すごく繊細な作者なんだと思う。ダイナミックな物語展開の中で、本当なや微細に人の心を描写していくなあ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年5月22日
読了日 : 2020年5月21日
本棚登録日 : 2020年5月21日

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