アルゼンチンババア (幻冬舎文庫 よ 2-13)

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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344408357

感想・レビュー・書評

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  • 可もなく不可もなく、という作品。だけど、ところどころ好きな場面がある。お父さんが亡き妻にイルカの形の墓石を掘ってあげるところとか、ユリさんが死ぬ前に主人公が肩をもんであげる場面とか。。。奈良美智さんの絵が素敵です。

  • 感想*タイトルと表紙で手に取る人、多いんじゃないでしょうか!お母さんが死んだところから始まるのが昨日読んだカミュの異邦人と同じでびっくり。「わたしの平凡な日常が変わった」と続く点で全く対照的なのだけれど。。たったの80ページで生と死を曼荼羅や遺跡を通してさらりとあたたかく描くばななさん。
    どこか懐かしい変わらない場所で、安心して変わりゆくものに涙できる幸せ。

  • 「好きな人がいつまでも、死なないで、いつまでも今日が続いてほしいって、そう思ったのよ。」(p.80)

    最後のこの言葉にやられた。

  • 結構大変な展開に。でもゆっくり時間が流れていく様な感じ。  でもあっという間に読める。ほっとする、現実から少し離れるような、でも、ありえそうな・・・ちょっと感動作。

  • あったかい作品♥よしもとばななの作品で1番好きになりました(o^^o)

  • 確か映画館でこれ観た気がする。
    そんで鈴木京香が綺麗で違和感だった覚え。
    原作のババアはほんとにきったいないババアのイメージ。

  • 短いけど、なんか大事なことを教えてくれる本。ところどころ、はっとするところがある。

  • 80ページしかない薄い本。愛に溢れている不思議な本。
    奈良美智さんの絵とばななさんの文章ってほんとよく合う。
    アルゼンチンババアと自分の父ができて妊娠したらへんからあーあって思ってしまった。それまではわりと好きだったんだけど。イルカの墓石とか素敵よね。
    淡々としてるとこは好き

  • こういうことが現実世界で起こると大変であろうに、ものすごく穏やかな世界が広がってる。悟りとか慈しみのようなもので満たされてる。吉本ばななさん独特の、現実から少し浮いた世界の話。奈良さんの絵好き!

  • 母を亡くしたみつこ。彼女の父親は、みつこに何も言わず他の女性と暮らし始める。その女性は、街でも有名な『アルゼンチンババア』だった。最初は戸惑いもあったみつこだったが、次第に彼女と父親の暮らしに馴染み始める。
    ばななさんらしい、優しい、穏やかな、不思議な雰囲気の物語。人が墓石を建て、遺跡を見つけ、それに名前を、意味を見つけるのは、死んだ人を、なくなった世界を、自分の世界に何らかの形で留めておきたいからなのかな。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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