哀しい予感 (幻冬舎文庫 よ 2-14)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344408951

感想・レビュー・書評

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  • 懐かしさと
    透明感ある
    世界観
    過去と寄り添い
    前に踏み出す

  • 世界観が好き。全てが優しい世界に感じた。

  • 没入した。
    ばななさんの描く登場人物はなんか魅力的ですきになるなあ。

    あとがきの
    人生はすばらしい、続けてみる価値があります。

    って言葉見てなんか泣きそうになった。

  • 高校生の頃に読んだ吉本ばななをアラフォーになった今また読みたくなった。

    ばななワールドは切なくて物悲しくて、死と生と愛が横たわっている。

    「叔母の家」「血の繋がらない弟」というキーワードだけ覚えていたけれど、まさか軽井沢から青森の恐山まで旅する話だったとは。


  • 内容は重めやけど、キレイな文章でサラサラ読めた。

  • 表紙絵好き。
    やっぱり文章の書き方大好きだなあと再確認。
    近親相姦やレズビアンに焦点を当てるバナナさんとのことやけど、私は設定を気持ち悪く感じてしまった。(たぶん私も弟と距離感が近かったからかな)
    お姉さん(ゆきのさん)がどんな姿なのか気になる。

  • ばななさんの小説を久しぶりに読んだけれども、やはり文章がさらっとしていて読みやすかった。タイトルで気になって読みはじめた。冒頭の、小学生の弥生がおばさんを訪ねていく場面がだいすきだった。少女とおばという組み合わせを主軸にした小説は他にいくつもあるけど、「哀しい予感」はただそれだけではなくて、よかった。こころがあたたかくなる小説。

  • そこまで読書経験が豊富だというわけではないが、初めて読む作家の本というのは文体全体の雰囲気などがやはり新鮮なものに思えるというのは、新たな作家の本を読む時のいい点だと思う。その意味で言うと、今回のこの吉本ばななという作家はこの人だけが持つ独特さというのがおぼろげながら理解できて、ああ、これが読書の楽しさなのだなと再確認できた。中身も少しはかなげな青春を抒情的な表現で綴っていて趣深いなと感じた。

  • 久しぶりにファンタジーじゃないものを読んだ。きっかけは高校の時に模試で読んだ小説をずっと探してて、これじゃないかと候補に挙がってたから。結局は違ったんだけど、読んでよかった。

    主人公の弥生が自分の幼少期の記憶を求めて、おばに会いに行き、過去を思い出していく話。昔のことを思うとなぜか切なくなる気持ちが、よく伝わってくる。
    よくわからないおばの、弱さを知った時、ほんとはとても人間味に溢れている人であることがわかって、なんか嬉しかった。
    わからないままでいいことなんてひとつもない。グッときた。

  • 描写が好き、世界観が好き。屋敷に住むピアノを弾く叔母が好き。ただ弥生へ愛着が湧かない。今の自分ではまだ星が4つつかない。

著者プロフィール

1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)、2022年『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞している。近著に『吹上奇譚 第四話 ミモザ』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた文庫本も発売中。

「2023年 『はーばーらいと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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