孤高のメス 第6巻: 外科医当麻鉄彦 (幻冬舎文庫 お 25-6)

著者 :
  • 幻冬舎
3.68
  • (41)
  • (91)
  • (90)
  • (7)
  • (4)
本棚登録 : 677
感想 : 61
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344409316

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • シリーズ第六弾。脳死肝移植を成功させた当麻鉄彦。しかし、肝移植研究会からは除名処分を受け、さらに院内の医師からのバッシングにあう。かくして台湾の病院に移籍する当麻。院長が守ってくれなかったのは、ちょっとショック。残されたスタッフは可哀想。

  • この作品は最初「外科医 当麻鉄彦」という漫画をつくり、それを上下2巻の小説にしたものに、その後 加筆して単行本 全6巻にしたものだそうです。

    クライマックスから とっても 面白くって一気に読みました。
    最後は本当に感動でした。
    信念を持って働く当麻医師の周りにはその世界が広がり、みんなに愛されています。

    この作品の中にはとても多くのテーマが入っていました。
    脳死問題、大学病院の医局体制の問題、地方病院の医師不足の問題、大学間の勢力問題、男女・親子の人間関係 等・・・。

    この作品はずっと手元においておきたい作品でした。

  • 読了
    全体通して恋愛シーンは不要だった。

  •  巨編小説最終巻。脳死肝移植を成功させたものの、倫理委員会を通していないなどの理由から、かえってバッシングが大きくなってしまう。
     論文で得た権威ばかりにこだわる制度と、医師はメスを執って目の前の患者を救うことが全てと考える当麻の溝は埋まらない。どちらかというと「実践的でいいものはいい」と考える欧米的考え方が権威主義の強い日本にはまだ定着していない。自分の求める医療はどこにあるのか、当麻はある決断を下す。
     全6巻、非常に読みごたえもあり勉強にもなった。

  • 全6巻読了。
    主人公の母に恩義があるという王氏が登場した辺りからラストはきっとこうなるだろうと思ったが、予想通りだった。
    これまでの人生でも色々なドクターと出会ったが、残念ながら主人公の様な素晴らしいドクターに出会えた記憶は無い。
    自分や身内が手術を受ける際には是非当麻鉄彦先生にお願いしたいものだ。

  • とうとう読了してしまいました。
    一生懸命に治療する姿に感動。

  • 1‐6巻を通して、誰もこれもキャラが立っている。
    医療シーンの描写は、著者が医者であることから当然のように細かく、技術だけではなく、医者側、患者側、双方の心情が事細かに描写されており、非常に素晴らしい。

  • 当麻先生カッコいい❗️

  • 昔読んだ本

  • 当麻の日本での闘いが終わった。脳死肝移植移植を機に、当麻を取り巻く医学界、マスコミの非難。そして彼が勤務する病院内の他科医師達との関係が悪化していく。大学の医局からの派遣に頼らざるを得ない地方の民間病院の苦しさを知れば、院長の言動は致し方ないことだろう。そして、日本ならではのそんな関係性から当麻が台湾への転身を決断することも納得できる。あとがきを読むとBJコミックス『メスよ輝け‼ 外科医当麻鉄彦』が先にあり、本シリーズがそのノベライズであったことに驚いた。

全61件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

医師・作家。一九四三年愛知県生まれ。 京都大学医学部卒業。早くより癌の告知問題に取り組み、「癌患者のゆりかごから墓場まで」をモットーにホスピスを備えた病院を創設。手術の公開など、先駆的医療を行う。「エホバの証人」の無輸血手術をはじめ手がけた手術は約六千件。現在は淡路島の診療所で僻地医療に従事する。医学学術書の他、小説やエッセイなど、著書多数。

「2020年 『緋色のメス 完結篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大鐘稔彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×