破裂 下 (幻冬舎文庫 く 7-3)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344409897

感想・レビュー・書評

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  • いやあ面白かった、怖かった。なんか色々考えてしまいますね。生きてる方がいいのか悪いのか…

  • 枝利子の裁判は、病院内外の圧力で難航する。その裏で厚労省の佐久間が香村助教授に接触を始めた。それが国家権力による高齢者抹殺計画=「プロジェクト天寿」だと見抜いたジャーナリストの松野は、発表する矢先、何者かに殺される…。裁判の結末は?権力に翻弄される江崎の運命は?そしてプロジェクトの行方は?医療ミステリの傑作。

  • なかなか読み応えのある内容だった。ストーリーがグロテスクというか、生々しいというか。無さそうで有りそうと言うか…。
    終盤は一気に種明かしされて、割とアッサリしている感があったのがちょっと残念。

  • 上下巻あわせて

    出てくる登場人物の誰もがうさんくさくて、
    そこがおもしろい。
    官僚のキャラ立ち具合は異常。
    ただ、何度も読み返すかと問われると微妙。最初の驚きメイン。

  • 上巻に続いて一気読み。

    ミステリーとして読むには、途中から展開が予想できてしまったところもあって、ちょっと不完全燃焼。

    キャラが全員すごく立っているんだけれども、地の文に誘導されるようなところもあり、先入観を持って読み進めてしまったところもあるのかなあと。

    主題に関わる、医療ミスなり、高齢者問題なりは、難しい問題。倫理的にはそうかもしれんが、社会的には何が悪、というか問題なのかは議論がつきない。

  • めっちゃおもしろい

  • 医者や弁護士は、社会的地位が高いが、殺されるほど憎まれることがあると思うと怖い。ロバートデニーロ主演のケープフィアーを一瞬思い出した。
    松野の死、香村の死、衝撃だった。
    それで終わるかと思ったら、最後の最後に佐久間の初めて聞く言葉だが、閉じ込め症候群。これが一番衝撃だった。
    何の疑問も抱かず、老人をひたすら長生きさすのが正しいことなのか。と、問題を提起して考えさせる作品だった。

  • 久坂部作品、本作もいろいろ考えさせられた。
    超高齢社会や安楽死の問題について、佐久間の考えや行動は恐ろしいけど否定もできない。。
    どうなるんだろう、、日本の未来は。。

  • 28冊目。上編からあっと言う間に読んでしまった。面白い。第2の「白い巨塔」とも言われるそうな。医療ミスを巡る裁判に並行して、厚労省官僚(佐久間)の企てる高齢者抹殺計画(このキャラといい、腐敗屍骸像と言い手塚治虫作品を彷彿とさせる)。時あたかもコロナ禍も背景に陰謀があるのではと思ったりする。

  • 2019 10/2

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著者プロフィール

医師・作家・大阪人間科学大学教授

「2016年 『とまどう男たち―死に方編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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