むかしのはなし (幻冬舎文庫 み 12-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344410954

感想・レビュー・書評

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  • 7つの短編が有名な昔話と関連したり、しなかったりして続いて行く。ちょっとブラックな内容が多い。
    「かぐや姫」とホスト。何人もの女性を貢がせ、最後はヤクザの情婦を妊娠させ・・
    「花咲か爺」とコソ泥。コソ泥の思い出は飼っていた犬のロケットとのこと。昔話とは犬繋がり。ロケットの名前は後半の連作に繋がっていく。
    「天女の羽衣」と姪・叔父の背徳的な恋愛。年一度の逢瀬ということだろうか?
    三ヶ月後に隕石が地球とぶつかるということで、1000万人が抽選で地球を脱出して火星や木星に行く連作に繋がる。あり得るような、無いような不思議な内容。三浦節ということになるのだろうか。

  • タクシーの話とももちゃんの話が印象に残っている。

    なんだろう本なんだけど漫画みたいに実際の風景が目に見えるような感じ。


  • 桃ちゃんの話は読みやすかったけど
    他はそんなに楽しくなったなー。
    三浦しをんさんとわたし合わないのかも。
    終末フルールもそんなにだったから
    隕石落ちる系は合わないのかな(笑)

  • 昔話を現代風(未来風?)にアレンジした小説集。
    3カ月後に隕石が地球に衝突するという中でのダークな群像劇。
    モモちゃんの話を読みながら、あれ?これ伊坂幸太郎の本だっけ?と勘違いしてしまうような世界観でした。

  • 可もなく不可もない。
    面白かったが読み終わった後印象に残らなかった。

  • 短編集かと思って読み進めていると、途中から隕石衝突前という共通の設定が明らかになってきた。最後の編を除いて隕石の話はさほど物語の進行に大きな影響は与えない。
    全体的に少し物足りない感じが残った。

  • 隕石が落ちるかもしれないを前提としたいろんな人の話。読み進めたが、つかみどころなく読み終わってしまった。

  • 昔話が生まれるとしたら、、、をコンセプトに、かぐや姫や桃太郎などの昔話のプロットやテーマを現した短編集。昔話とは口伝えの中で様々にそぎ落とされ、物語りらしくなるとし、そのそぎ落とされる前の姿を描いている。昔話との関連は分かりづらくもあるが、それぞれの話が人間くさく、生々しい内容で、不思議と読み進めてしまう。

  • 今「昔話」を書いたらというテーマらしい。三ヶ月後に地球に隕石がぶつかるというのもテーマらしい。

  • 文学性はあるんだろうけど,好きになれる話が全くない。端々で「読んだことあるな」と思ったけど,読んだ記憶が全くなかったのは,当時も好きになれる話がなかったからだろうと思う。

著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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