七十七の傷: 爺いとひよこの捕物帳 (幻冬舎文庫 か 25-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344411395

感想・レビュー・書評

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  • <爺いとひよこの捕物帳>シリーズ第四弾。

    これって最終巻?
    喬太はお父さんと出逢って、最後はみんなで戦って勝ったし。
    喬太は十手を貰ったし。
    お父さんは旅立って。

    このシリーズ 地味に好き。
    年配の人が自分の経験・知恵を若者に授けて成長させていく話、好きだなぁ。
    十代の頃に、こんな風に安定した余裕のある人が側にいて導いてくれたら、どんなにか良かっただろうと思う。

    今回、なにげに一番良かったと思えたことは、喬太のお父さんがお母さんを連れて一緒に旅に出たこと。
    お母さん、良かったねぇと思った。

    ☆4つ。

  • 老忍者・和五助と岡っ引きの下働きの若者・喬太がコンビを組む捕物帳。組合せの工夫が面白い。老忍者には貫作という仲間がおり、喬太の父親・鉄砲源太とも知り合いだった。父親の生死は不明のままだが…。次の作品を読みたいと思う導入部だった。

  • 第一弾
    三話の短編構成
    ちょっと訳あり下っ引と謎の引退伊賀忍者の組み合わせ
    主人公喬太の父のなぞも絡んでメインの流れは進んでいく

  • 面白い!

    初めての作家さんだったんだけど、経歴を見ると私より年上の方だった。他の著作もある、とのことでこれは読んでみたいな、と。

    気の優しい新米の下っぴき・喬太と、忍びの過去を持つ老人・和五助。主人公はもちろん喬太なんだけど、時折、和五助の目線からも物語が語られて、そこもまた奥行きが出て興深い。

    腕っ節も強くなく、血も苦手、とどうにも頼りない喬太が、案外な勘のよさ(*^_^*)で、段々に一人前になっていくような話の進め方が嬉しいし、江戸初期の話ということで秀吉の時代からのあれこれがまだ当時の人々の記憶に残っている、という設定も新鮮だった。

    捕り物帳として、一つ一つのエピソードをこなしながら、喬太の父や、和五助の背景など、大きな謎が少しずつ解明されていくのにワクワクした。これって、まだ続きがあるんだよね。
    この後、喬太がどう成長していくか、気持ちよく読めそう。

  • 副題でなんとなく手に取った。

    叔父の下で岡っ引の下働きをしている喬太は、事件の調べの最中に不思議な老人と知り合う。

    ひょろりとしてなんとも頼りない喬太だが、老人との会話から手ががりをつかむ。

    腕っ節の方はからっきしだめだけれど、優しくて注意力がある喬太と、数多の戦を戦い抜いてきた和五助(これが爺いとひよこ)がこれからどうなっていくのか。

    続く・・・って感じで終わっていたので、次も読んでみよう。

  • 爺いの和五助、元忍びの者で、やたらかっこいい。でも、爺い(笑)
    ひよこの喬太も好青年で、読んでて楽しい。

  • 図書館。
    大江戸定年組の著者の別シリーズ。

    我ながらつくづく爺が好きである。

    岡っ引きの下働きをしている喬太が出会った老人は、
    体中に傷痕がある不思議な老人・和五助だった。
    和五助との会話で事件解決の糸口を掴んだり、
    体力作りをはじめたり…。

    実は和五助は元×××でー。
    とかもう、色々続きが楽しみです。次は、「弾丸の眼」

  • 7/15

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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