- Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344414396
感想・レビュー・書評
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益田ミリさんが色々な食べ物を最初に食べたときの状況や感じたことを文とイラストにまとめたもの。①おかし・おかし・おかし、②飲み物あれこれ、③一品なのに存在感、④ちょっと贅沢、⑤その時、その場所の味の5章に分かれている。
ミリさんとは少し世代が異なるのだが、ミリさんの子供時代の70年代、中高生で過ごした80年代はじめはこんな感じなのか〜と読んでいてとても楽しかった。カラムーチョやとんがりコーン、午後の紅茶などなど、具体的な商品もたくさん出てきて、自分自身の思い出も相俟って子ども時代に戻ったような、穏やかで楽しくて懐かしい気持ちになった。
ミリさんが夏休みに福井の山奥にある母方の実家に行ったとき、「わらぶき屋根の祖母の家。障子を開けると、美しい山々がパノラマになって見渡せた。濃い草の匂いと土の匂い。夏でも涼やかな風がいつも家の中を巡っていた」という環境の中、初めて食べたフルーチェのエピソードが特に好きだった。
それから、店先に置いてあるアイスクリームの入った冷凍庫のケースに今と違ってばらばらに色んな種類のアイスが入っている。その中をごそごそ探していると、見かけないアイスが出てきたりすることがありちょっと楽しかった、という話には、自分も祖父母の家に遊びに行ったとき、近所のお店でそうしてたなぁととても共感した。
はじめて何かを食べるというのは、子供の頃や若い頃が多く、味だけでなく、その時の思い出や気分と必ずセットになって記憶に残るのだなとつくづく感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
益田ミリさんの、食べ物との初めての出会いの思い出。自分にも、食べ物に関する思い出はたくさんあって、嬉しかった記憶も苦い記憶も、思い出すと「あぁ、あの頃こんなこと思ったっけなぁ」と懐かしく温かい気持ちになる大切なもの。文庫版あとがきがとてもぐっときて、それだけで星5つ!
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ぜんぶ食べたくなりました。
ちょっとしたミリさんの思い出が可愛すぎる。
また日本がポコポコと面白い商品を出してCMとかでたくさんアピールしていた昭和の食卓の空気も感じられた。
その頃の子どもになって、はじめての小枝とか食べてみたいなあ。 -
誰にも必ずある、最初のひとくち。
繰り返しはまった物
「こどもはダメ」禁止された物
大人になって初めて知った味
オリジナルの食べ方
みんなそれぞれある食べ物の思い出
読んでいて懐かしい気持ちになったり、また久しぶりに食べてみたくなったなぁ~ -
誰しも、全ての食べ物において最初のひとくちを経験している。
初めて食べたり飲んだりした時の思い出は、思い返してみれば印象的なものからありふれた日常での出来事まで。
クスッと笑えるエピソードから共感するものまであり、とても読みやすい。
四コマ漫画もあるのだが、こちらが特におもしろい。
年代や地域柄で見たこと聞いたことのないお菓子や食べ物があり、読んでると食べてみたくなる。
楽しそうなのが伝わってきてこちらも楽しくなる作品です。 -
2015/4/5
指にはめて食べたとんがりコーンや、コーヒーと同額だとお得な気がするチャイちょっと贅沢なハーゲンダッツ...
たくさんの美味しいものの思い出を書き綴ってあるエッセイ。あれもこれも食べたくなるとっても幸せな一冊。 -
タイトル通り、筆者がはじめて口にした食べ物について書いたエッセイ。
どれもお馴染みのものばかりなのと、筆者とは年齢が9歳差のため、世代が被る食べ物が多くて共感できた•ﻌ•
私も書いてみようかなぁ(ㆁᴗㆁ✿) -
自分は平成生まれなので懐かしいとかそういう感情はないけれども、
食べ物の話が好きだったので読んでいてとても楽しくなりました
でも、著者さんの子供時代、学生時代などを想像して、何故か少し懐かしいようなそんなことを思いました
ほっこりするお話し -
絵もとってもかわいくてひとつひとつのエピソードがさくっと読める本。
共感する部分も新鮮な部分もあり、楽しく読めます。
お菓子の焼けるまでのほんの少しの間にちょっと読むのがいい読み方だと思いました。