阪急電車 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
4.20
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本棚登録 : 52849
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344415133

感想・レビュー・書評

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  • 異なる年代の登場人物が駈ける阪急電車と愛の物語。普段は降りない駅でも、少し散策したい気分になりました。

  • ほっこりした。世の中は色んな人がおる。いい事もそうでない事も色々ある。でも、それでいい。日常を肯定してあげたくなる微笑ましい暖かな、勇気ある話が多かった。電車の中のえっちゃんの話は秀逸です♪

  • 老若男女関係なく、知らぬ間に互いに気づきを与えて助け合う物語。ほのぼのストーリー、でもどこか自分も当事者になったような感覚。
    見知らぬ人との関わりを今まで以上に大切にしようと思った。

    お風呂の時間に少しずつ読み進めてたけど、あまりにも癒されるストーリーだったから、昨日はお風呂上がりも。今日は仕事前に。なんだかこの本だけで、目の前が優しい景色に見える。

    何より女性陣のズバズバ進む感じ、堪らない。

    解説にある「電車」の捉え方も良い。乗り物に身を任せて目的地までの時間は、いわば人生のつなぎ。色んな人の、色んな物語がギュッと詰まった乗り物。
    -これ、自動車エンジニアの私にとって、すごく響いた。

    恥ずかしながら有川浩さんは今回初めて読んだ。これはまたお気に入りの作家さんに出会えた予感。

  • 短編集になってるけど、話が繋がっている具合が面白い。女性が作者だからなのか、女性目線のクロい物語が多くて面白かった!!

  • 登場人物が個性豊かで、それぞれが絶妙に絡み合って展開していくストーリーが、面白くてページをめくる手が止まりませんでした。
    笑いもあるし、心がキュンとするシーンもあるし、さわやかな気持ちで読了する事ができました。

    関西弁も懐かしい気もちになり、久しぶりに阪急電車にも乗りたくなりました。今度の帰省時は、この小説を思い出しながら阪急に寄ってみます。

  • 兵庫県の宝塚市と西宮市を繋ぐ、阪急今津線を舞台に、あらゆる年齢の立場の人々の関わりと日常を描いた作品。

    通勤や通学、外出や旅行など、電車はあらゆる思い出や人と共にあるよなぁとしみじみ思いました。
    また、阪急の今津線が持つ独特のコンパクトさが良い意味で、他人のテリトリーにすぐに介入できてしまうような距離感にさせているのではないかなと思いました。この作品では、阪急電車のコンパクトさ、ローカルさが演出されていて、情景を浮かべながら、テンポ良く読み進めることができました。

    大きな展開はありませんが、最後には希望が見える作品で、心が温かい気持ちになり、前向きになれます。
    個人的には、この作品がきっかけで有川さんの作品を積極的に読むようになったのでとても思い入れがあり、何度も何度も読み返しています。忘れられない本の一つです。

  • 有川浩(ひろ) 2冊目。面白く読みました。
    残念ながら、阪急電車には乗った記憶がなく、路線図を調べてしまいました。

    阪急電車に乗り降りする人たちが交差しながら、それぞれの人間模様のドラマ。「こうなってくれたら良いなぁ」と思う方に進んでいく快感と、胸キュンの甘い恋愛が盛り込まれるのは作者の特徴のひとつかなぁ⁈

    翔子にエールを送りたい、時江のように凛としたい!



  • まさしく電車の走りといっしょで、最初の方はぽわ~んとした感じで自分がただの読み手だったのが、だんだん速度もあがりそのうち自分も電車に同乗し、そして横で話を聞いているような客になってしまった感じ。
    この年でピーターパンな私は仁川駅でキュンキュンになり、小林駅では乙女の私が涙を流した。他の駅でも私の各種アラカルトな人格が刺激される。
    個人的には、天王寺(難波ではなく)~王寺(奈良でもない)の大和路線でベタベタ大阪物語も読んでみたい。

  • 16の短編を一本の鉄道路線で纏め上げた連作短編。似たような構成を挙げるとすれば湊かなえさんの山女日記!

    電車に乗るとたまに面白い人や楽しそうな会話に聞き入ってしまうという事ありますよね。少しだけ想像力が豊かであれば電車は正にエンターテイメント坩堝のような気がします!

    図書館で気になる人と同じ電車に乗ったり、真っ白なドレスを着た女性が結婚式の引き出物を持っていたり、やたら周りを威嚇する男だったり、声がでかいおばさん達だったり。気になる登場人物達がページを捲るスピードを引っ張ってくれているような気がする一冊です。

  • 阪急今津線の各駅での物語りが続いて全体のストーリーとなっていて、やさしい雰囲気がよい。

    私にとってはハイキングコースのアクセス線の一つでもあります。

    知っている地域を舞台とするお話って楽しいですね。

    2011-05-19読了

    (★★★★)

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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