- Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344415201
感想・レビュー・書評
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東大卒、カルチャーセンターで座禅指導、
「超訳ブッダの言葉」の成功…などなど、話題の著者の処女作…
というわけで読んでみたわけです…けど…
自分の生きてあることに自信がなくなっちゃいました。
おそらく、こうした言説をすんなりと受け入れられないことに、
大人げなさがあって、疎まれているんだろうな…と思う…
でもね…すべての言動は自己表出でないの?
それをなくして人として生きてるってことになるの? って思う。
本書にあるように、「食べきれないからあげる」って云われるより
ボクは「美味しいから食べて!」って云われた方が、
何倍もうれしい! それは、ボク自身が自己顕示欲の塊だから?
そりゃ、世間は騒がしいことはわかるけど…
そうした世間から逃れて生きるわけにもいかんでしょ…
…というわけで、お釈迦様も何を実はおっしゃりたいのか
よくもわかっておりませんが、とりあえず、
開き直って、沈黙の門は、入らず前をスルーすることにしました。
…なので、このレビュー書いてます。だって、
こうしたレビューを書くことでさえ、自己表出なんだから、
もしかしたら、本書を選んで読んでしまったことさえも
自己顕示に他ならないんだから…
所詮、人生、お祭りよ~! 明るく楽しく騒ぎましょ~!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人びとは日常生活の中で、何気なく会話をおこなっていますが、そこで発される言葉のうちには、自己に対する慢心や他者に対する怒りが入り込んでしまっていることが多いと著者は指摘し、仏教の立場から「沈黙」の価値を改めて見つめなおそうとしています。
著者の第一作とのことですが、後年のエッセイに比べると、ややキャラクターを作りすぎているのではないかという印象を受けてしまいました。その意味では、本書では著者自身が語りすぎているような気がしないでもありません。後の作品の方が、肩の力の抜けた自然な著者の語り口にすっと引き込まれていくような魅力があるように思います。 -
ちょっとスマート過ぎて、内容が軽く感じられてしまう。個人的にはもっと泥臭い感じが好き。
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最近よく見る小池龍之介の本。
「沈黙」ということに興味があったので、読んでみた。
東大教養学部卒の坊主だが、非常に読みにくい文章。
しかも文庫版にするにあたって口語に書き換えたとか。初版は文語体だったという。それでこの内容ではふざけているとしか思われん。直して正解。言ってることはわからなくもなく、なるほどと思わなくもないが、全体を通して考えた時に「?」という気がしてならない。即ち何?仏教用語の解説が例えとルビが稚拙過ぎて軽薄な印象。引例も幼稚で言いたいこととの温度差がありすぎるので、読んでて高低差に気持ち悪くなってしまう。
特に後半になればなるほど、その差が激しくなる。
印象的なのは、「自分濃度を薄める」「ケチつけをやめてみる」「いいかげんな相槌のススメ」。 -
目次を読んで惹かれ買ってみたけど、
まさか、仏教の話とは思わず・・・
宗教は得意でないので、仏教の教えに基づいた
精神論的な部分は、自分にはすんなり入ってこなかった。
でも、内容は、思っていたものと違うものの、
考え方として、共感できる部分もあり、
少しずつ、実践していけたらよいなぁ、と思った。
宗教色が気にならない人にはオススメ。