- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344417632
作品紹介・あらすじ
日本では首相が変わる度にガバナンス能力の低下が加速している。1年で首相が辞める-。繰り返される異常事態の原型は、順風満帆のスタートを切りながら官邸に巣くう魔物を知らず権力闘争に敗れた07年の安倍政権崩壊にある。権力の凄まじい内幕に正面から対峙し、大きな反響を呼んだベストセラーに大幅加筆。
感想・レビュー・書評
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<2012/1/15記載>
安部政権誕生~崩壊までを描いているんだけど、今もこれと同じ状況は続いているんだろうなぁと思った。
今度選挙があって自民党に政権戻っても同じ事の繰り返しだろうなー。
上ちんってジャーナリスト活動休止して、今なにやってんだろ。
<2013/1/24記載>
同じ状況どころか同じ人が再び総裁になりました。
いつまで持つやら…。
上ちんは今はデマ野郎として名をはせておりますw詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本は2007年8月に刊行された「官邸崩壊-安倍政権迷走の一年」を改題して最終章および文庫版まえがきが加筆されたものですが、現在の民主党政権の混迷ぶりを理解するのにも大いに役立ちます。
また、この本を読んで「政治家と官僚」について勉強しておくこともお奨めです。
すなわち政治家って「私たちが選んだ国民の代表」ですけど、庶民にはとうてい理解できないくらい「権力」好きで何より「メンツ」を重視して行動するということ、そして「運動側」の私たちもそのことを踏まえて政治家に接することがキモだってことを勉強すべきだと思うのです。
また「官僚」がどんな形で政治家に影響を与えるのか、そもそも「官僚」って誰のことかを学んでおかないと「運動」とか「国会要請」なんてまるで相手にされないことを知っておく必要があると思うのです。
books223 -
たまたまであるが、上杉隆氏と町山智浩氏の論争(上杉氏のラジオ番組降板の理由についての討論をニコニコ生放送で行った)で、上杉氏が説明責任を果たしていないと感じてから、本著もどこまで信じていいのだろうか?と懐疑的になってしまった。
まぁ、この手の本は著者の信用が前提だから。。
何十年後かに真実はこうでしたと証言してくれる人が出てくる事を望みます。 -
2012年6冊目
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2006年、安部総理の「突然」の辞任に衝撃を受けた記憶がある。当時は全く政治に興味などなかったけれど。あれが「突然」ではなく、「必然」だった。そこに至るまでの詳細ないきさつがストーリー仕立てで紡がれている、上杉隆の「遺作」。前書きで著者自身が語っているとおり、その物語は全く色あせず、むしろ現民主党政権にも見える官邸崩壊の景色。現日本を知りたい人に必読の書!
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基本的には安倍政権の崩壊の話し。
安倍政権が組閣段階から失敗していて、首相官邸まわりの官房長官、秘書官、報道官等もバラバラであったという実話である。
実話・実名なので、官邸崩壊というよも自民崩壊の話しであり、小泉元首相が本当に自民をぶっ壊したということが良く分かる。
巻頭には311震災における菅内閣、枝野官房長官の駄目さも表されているが、もう少し踏み込んだ話しが知りたいところだ。
さて現政権、内閣人事も、TPPを代表とする曖昧戦略もなんか安倍政権に似ていると思うのは私だけか?
がんばろう日本 -
2011/11/13 Amazonより届く
2011/12/27〜2012/1/5
2011/11/13 Amazonより届く
2011/12/27〜2012/1/5
今年初の読了本。単行本発刊当時から気になっていたが、文庫化されたのを機に購入。筆者自身が遺作と述べるほどの渾身の作品である。最初は政治の無能さに腹立たしい気持ちでいっぱいであったが、読み進めるに連れ、こんな政府しか作れない我々が情けなくなってきた。その国の政治は国民のレベルを映す鏡、と言われるが、結局のところ、選挙でしっかりした政治家を選んでいく必要があるのだろう。
今の職場もここに書かれた官邸とそっくりな状況に陥りつつある。崩壊しないように自分の出来ることをしていくようにしたい。