- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344421516
作品紹介・あらすじ
古いアパートを借りて、ベルリンに2カ月暮らしてみました。土曜日は青空マーケットで野菜を調達し、日曜日には蚤の市におでかけ。窓の外から聞こえるストリートの演奏をBGMに、読書をしながらお茶を飲んだり、さくらんぼのジャムをことこと煮たり。ベルリンの街と人々が教えてくれた、お金をかけず楽しく暮らす日々を綴った大人気日記エッセイ。
感想・レビュー・書評
-
Audibleで聴きました。1話1話が短い日記風エッセイなので、ちょこちょこ聴くのにぴったりです。
「甘酒ミルク」と「レモンタルト」が美味しそうでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんか気分で手に取った小川糸さんのエッセイ。ベルリンに2ヶ月いた時の話を期待して読んだのだけど、これがちょうど東日本大震災の年にかかれたエッセイで、ドイツの話も興味深く読んだけど、地震のことがかかれているとあの時の自分を少し思い出して不思議な気持ちになった。
2023.1.29
18 -
2011年の日記エッセイ。
2011年と言えば、やはり、東日本大震災のあった年。3.11の前と後とでは書かれることが異なっていて、自分もこんな感じで茫然自失としたところから少しずつ日常を取り戻す毎日だったなと思い出した。
ベルリンにひと夏滞在した経験が書いてあり、非常に魅力的な街に思えた。行ってみたいな。 -
お金をかけずに楽しく暮らすのは、とても良い生活の知恵だと思う。ベルリンに魅せられた作者の愛を感じる。私も暮らすように旅してみたいと思った。
-
夜のお供に
さらさらのお水みたいに浸透するような言葉。もっと、もっと、浴びていたいな。
読んでみたい本とも出会えてとっても満たされた。またいつか、会う人。 -
こんな生活がしてみたい
-
4冊目。聞いてて心地よい本。
寝かせながら聴くには難しくなくて、しかも興味も持てて楽しく過ごせるのでとてもいい!
すーramenっていうの、作ってみよう。とりひき肉と、野菜を炒めてしょうゆとお酢多めで味を整えたら多めの片栗粉であんかけスープを作る!そしてラーメンと合わせたら良い、だったかな??
しょうがとかも入れたら美味しそう。でもお酢味は子供には不評なので一人のときに堪能せねば。
海外に良く、取材に行くのも興味をそそる理由かも。私には冷たくてあまり良くない印象だったベルリン。小川さんは惹かれるんだなぁ。 -
小川糸さんの言葉の選択が好き。寂しい夜に寄り添ってくれそうなタイトルにひかれ、手に取った。ドイツでのベルリンでの生活や、日本でごはんを作っている場面が、特によかった。東日本大震災の年に執筆された作品だったようで、「生きていくことは辛いことだけど」という言葉が印象的だった。決して忘れてはいけないことだけれど、今現在の自分の生活に精一杯な時には、読むのを避ける選択をとってもいいかも。
今この感想を今書きながら気づいたのは、小川糸さんも当時の社会情勢のなかで精一杯生活されていたのだろうな、ということ。やっぱり他者のことを想像できる、共感することができる、あたたかい心の持ち主だからこそ、私は小川糸さんの執筆される作品に惹かれるのだと思う。 -
2011年、震災が起こった年の内容で、それを悼むお話も多かった。エッセイを読むと歴史や過去をそれとなく振り返ることができる。
旅に出れない時は本の中を旅しよう。
気になる本をいくつか紹介されてたので読んでみたい。
クロード・K・デュボア『わたし、ぜんぜんかわいくない』
ベルディーナ・ヘンリヒス『チェスをする女』
大島真寿美『ピエタ』
『蝶々喃々』…男女が親しげに小声でおしゃべりをする様子。
パリのメトロの話、外国だと駅周辺、地下の通り道で音楽をしている人を確かに見かけた。パリはオーディションしてちゃんと選んでるんだね。
ベルリンは芸事に富んでいるそう。ピアノコンサート、サマーナイトオペラ。どれも行ってみたい。芸術との距離が近くて、親しみやすい感じがいい。クラシックがすごく聴きたくなった。 -
ベルリンでの暮らしを中心に、震災への思いが所々で綴られていた。震災から10年経って読んだけど、今はコロナで世界がざわついている。そのせいでほっこり読めなかったかも。