- Amazon.co.jp ・本 (629ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344422599
作品紹介・あらすじ
その4日間が少年達の運命を変えた。切なく哀しい衝撃のラスト!青春恋愛ミステリ。
感想・レビュー・書評
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久々に夢中になって読んだ。
色々残酷感もあるけど、正義感の強い主人公への感情移入と、ストーリーに没入出来た。
姫君ってあっちかと思ったらそっちか!っていうのと、オチの強烈加減が半端ない。 -
利根川でイルカを見たという少女。誰も信じないその事実を確かめるために現地を訪ねた少年少女たちの、4日間の冒険と思い出。
……だけならば少し苦くても爽やかな青春ミステリで終わったはずなのに。それを発端としてその後に起こる悲劇には絶句。まあこのタイトルだけで平和じゃないことは分かっていましたが。
なんだかどこかで見た覚えがある企業が登場したりもしますが。まさかそんな凄まじい真相が待ち受けているとは想像もできませんでした。うわああ、何これ。何この酷すぎる展開は(誉めてます)。でも読後感はなんとなく穏やかという気がしないでもなく。ある意味、純粋な愛の物語、なのかも。 -
ネタバレあり。
イルカ探しをする子供達、というファンタジーな話から始まる。
違う土地から来た主人公に恋をした、現地群馬の民宿の娘。悲しい事故にあい、脳移植の被験者になる、という現実味のある話しになるのだが…
実はイルカの脳が移植されていた、というトンデモ展開。
移植されてからの女の子の描写がなんとも気持ち悪いというか…奇声を発したり、指を噛みちぎったりと暴力的。
主人公への恋心のあるイルカの脳を持った奇声を上げる女の子…その二人の恋??
なんとも気味の悪い設定で、スッキリしたとは言えない読後感でした。。。 -
中盤までは群馬県の利根川のイルカを巡る青春ミステリーという感じなのだが、後半は物語の様相が一変し、驚愕の展開が待ち受けていた。
前半はこれまでの浦賀和宏とは趣きの違うソフトでスローテンポな展開に少しイヤな予感がしたが、それは杞憂に終わる。作者の意図なのか、後半からはテンポが変わり、次第に物語の展開が加速して行く。本作は浦賀和宏作品の中でもハードな部類かも知れない。そして、タイトルの『姫君よ、殺戮の海を渡れ』の意味を最後の最後に理解することになる。
妹思いの敦士は小児性糖尿病の妹・理奈が群馬県の利根川で目撃したというイルカの謎を暴くために友人と三人で現地へ向かうのだが…
600ページを超える書き下ろし作品。 -
群馬県の川でイルカを見たという妹を連れてイルカ探しに来た高校生の兄の語りで後半こんな話になるなんて。
このジャンルが変わるやり方は好き。
2023/4/19読了。 -
2018年1月20日読了。
2018年30冊目。 -
04/07/2017 読了。
図書館から。
初、著者作品。
んー…。 -
浦賀和宏作品5冊目。
約600ページの長編だが、不必要なシーンや会話が多かった印象。
読みやすさは抜群だか、前半のイルカ探しが長い…兄弟の口喧嘩にもイライラうんざりしました。
ファンタジー要素の前半とはうってかわって後半は話が重く哀しい展開に一気に引き込ませられました。徐々に1つの疑問が明らかになるも、それが2つ目の疑問とどう繋がってくるのか分かりそうで分からない……いやー面白い。
オチわ全く想像してなかったです。終わり方がハッピーかバッドか分からないが浦賀さんらしいラストかなー!
タイトルも最後で意味が分かる!
表紙とのギャップが怖い…