不機嫌なコルドニエ 靴職人のオーダーメイド謎解き日誌 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 198
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423428

感想・レビュー・書評

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  • 自分の価値観を絶対と信じ込んでいる視野の狭い主人公で、全体的にギスギスした印象。
    ストーリーの流れは綺麗に纏まっていると思いますが、もうちょっと心の交流的な物が描かれていると良かったな。
    主人公のデザインにしても天野の技術にしても、客からのエピソードに欠けるのであまりこちらに迫ってこず、本当に良いのかどうか分かりにくい。

  • 東京すみっこごはんごはんの著者
    成田名璃子の平成27年初版の書き下ろし。
    不機嫌なコルドニエ 靴職人のオーダーメイド謎解き日誌
    技術は一流のオーダーメイド専門の靴職人天野
    師と慕う雄大、そこに紹介されて入ることになった京香。

    京香は靴のデザインを専門にし、才能にも自信がある。
    デザイン優先の靴を否定し、履く人の為の本当の靴作りを
    信念とする天野とはぶつかってばかり。

    いろいろな事件にあいながら、靴を通して解決する。
    短編が連なった原稿枚数420枚の文庫書き下ろし。

    気軽に読めましたし、靴作りの奥深さにも触れて、
    どちらかというとすみっこごはんの方が、
    好きではありました。読みやすい文章の軽い一冊。

  • それほど期待してなかったけど、思ったより面白かった。靴作りも奥深いし、連作短編形式が好き。

  • 几帳面で偏屈な靴職人天野の元に、恋人の推薦で京香がデザイナー且つ雑用係としてやってくる。
    そこにやってくる奇妙な依頼の話。
    キャラクターが立っているし、きれいにまとまっているけどちょっと物足りない感じ。
    きれいにまとまりすぎた感じかなあ?

  • 靴屋を舞台とした日常のミステリー。靴屋というのが目新しくて面白かったが、結末が雑。伝説のシューズデザイナーが主人公自身というのは、まぁいいとしても、ゲスな元カレ(雅也)を描きたかったのならば、徹底的にゲスぶりを描き切って欲しかった。最後の最後で存在感が無くなってしまっていた。

  • キャラが好みじゃない。

  • 恋人に言われて帰国して、紹介された所へ行ってみれば
    聞いた話とまったく違った現実が待っていた。

    口が悪い雇い主の元、とある目的を持って
    仕事をする主人公。
    同じ国内にいるにもかかわらず
    そうそう会えない彼氏。
    しかもその彼氏の口から聞いたのは
    驚くべき雇い主の過去。

    この時点で、そっち方面だろうな、と思いましたが
    想像通りな状態に。
    しかも最終的には、天然女子のおかげで
    『彼氏』にきっちり引導も渡せました。

    連続短編5話。
    靴屋なので、当然靴についての話ばかり。
    おかげ様で、多少靴に詳しくなった感じがします。
    自分だけの靴。
    ちょっと憧れます。

  • 靴にまつわる5編のミステリー連作短編集。
    天野、京香、雄大それぞれキャラが立っていて読みやすかった。
    靴や靴跡から謎を紐解いていく過程に興味を惹かれる。靴に託された想いや真実にもじんわり。
    天野と京香2人でどんな靴が出来上がるのか、今後も読んでみたい。

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著者プロフィール

1975年青森県生まれ。東京外国語大学卒業。『月だけが、私のしていることを見おろしていた。』で電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞し作家デビュー。シリーズに『東京すみっこごはん』『今日は心のおそうじ日和』がある。著書に『ベンチウォーマーズ』『ハレのヒ食堂の朝ごはん』『坊さんのくるぶし 鎌倉三光寺の諸行無常な日常』『世はすべて美しい織物』『時かけラジオ 鎌倉なみおとFMの奇跡』『いつかみんなGを殺す』などがある。

「2023年 『月はまた昇る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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