一番線に謎が到着します 若き鉄道員・夏目壮太の日常 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 310
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423435

感想・レビュー・書評

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  • 非常に面白い。まさかの家族オチには、やられた。すべての話が某家族につながっているとは誰も読めない。伏線があるわけでも無いので、まさに驚きの結末。

  • いつもは、同じ時間にいく電車が雪のためで行けなくなり、救助が必要な患者が出てきてパニックになりますが、無事助けることができたところです。

  • 2016/2/5
    これは泣いた。
    電車で読んでたから余計。
    地元の阪急電車、愛してるしね。
    いい人しか出てこない話大好きです。
    だって理想やん。
    フィクションはこうでなくっちゃ。
    でも都合のいいことしか起こらない話は違うの。
    そしてたまにイジワルな話も読みたくなって、救いのないのは違うの。とか言うの。

  •  最後はうまくまとめてあった。駅の仕事がよくわかる。

  • 自分がいま読みたい「適度感」より軽めだったけど、嫌いではないです。捻りや驚きはないけど、安定の落とし所に安心しちゃった。

  • 鉄道員の夏目壮太が日々起こる問題を解決する連作短編集。
    【亜矢子の忘れ物】は分かり易い伏線が張られていたのである程度予想がついてしまいました。
    【俊平と、立派な髭の駅長】は死んだ爺さんの貯金が僅かだった理由は意外でしたが、幽霊騒動は別に鉄道でなくても成立してしまう謎だったので、個人的には一番微妙でした。
    【俊平と、立派な髭の駅長】は大雪になるトラブルを鉄道員と乗客が協力して解決するハートウォーミングな話で謎解き要素は殆どありませんが、藤乃沢駅には駅長がいないと言っていたのに何度も駅長が出て来るので違和を感じていたら、ちょっとしたオチが用意されていて驚きました。
    また、エピローグでもアッという仕掛けが施されていて、良い読後感でした。

  • 鉄道、そして駅に関わる人々のロマンを伝えたかったのかなと。このお話においてのミステリー自体はあっさりしたもので、オマケ要素程度だと思います。何気なく見ていた駅、今日からは新しい目線から見ることができそうです。

  • 謎というくらいなので、ミステリーではあるのかもしれないが、ミステリー色は薄い気がする。ほっこりする話で、連作短編形式で進み、最後にすべてが丸くなる。駅で働く人たちは魅力的なので、また続きを読みたい。
    2015/7/16

  • 舞台は首都圏にある螢川鉄道という私鉄(24駅、営業キロ数不明/モデルは都電荒川線と東武かな?)のとある駅。車内置き忘れの遺失物。幽霊騒動。大雪による架線事故。など、駅務員さんたちにふりかかる数々の出来事と、列車を定刻に予定通り動かすための彼らの不断の努力が描かれている。ミステリやサスペンスそれに青春ものという色合いもあるが、どちらかというと鉄道業務におけるハートウォーミングな物語。個性的な人物が登場するが、中でも主人公と同期入社の車掌区で働く橋野恵美が一番魅力的。

  • 謎と言うほどの謎は出てこない(特に3話目は謎じゃないよね)ですが、鉄道とそれを動かす職員の働きが紹介されているのは興味深いです。二宮作品にしてはひねりがないですが、これはこれで面白かったです。

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著者プロフィール

1985年、東京生誕。一橋大学経済学部卒。著書は他に「!」「!!」「!!!」「!!!!」「暗黒学校」「最悪彼氏」(ここまですべてアルファポリス)、「占い処・陽仙堂の統計科学」(角川書店)、「一番線に謎が到着します 若き鉄道員・夏目壮太の日常」(幻冬舎)などがある。

「2016年 『殺人鬼狩り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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