我ニ救国ノ策アリ (幻冬舎時代小説文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423602

感想・レビュー・書評

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  • 初めて佐久間象山について書かれた本を読みました。
    もちろん創作もあるでしょうが、少なくともこの時代に類稀な才能と先見性を持った人であることは間違いなく、その教えを受けた人達がその後の日本を運命づけたのもまた間違いない。
    惜しむらくは、あまりに相手の立場を慮る能力に欠け、正しいことさえ主張すれば良いと考えていたことで、この人間的魅力の欠如は天才にありがちな欠点かもしれない。
    もう少し交渉に長けていれば、今とは違う日本の姿があったかもしれないと思うと残念です。

著者プロフィール

1973年大阪府生まれ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学、2年間を海外で過ごす。2006年『夕陽の梨─五代英雄伝』で第12回歴史群像大賞最優秀賞、同年『僕僕先生』で第18回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。「僕僕先生」シリーズは読者の圧倒的支持を集め、ベストセラーとなる。著書に「千里伝」シリーズ、「くるすの残光」シリーズ、「黄泉坂案内人」シリーズ、「立川忍びより」シリーズ、『撲撲少年』『真田を云て、毛利を云わず 大坂将星伝』『三舟、奔る!』など多数。

「2022年 『モノノ怪 執』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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