一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 228
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344426054

作品紹介・あらすじ

「いつ死んでもいい」なんて嘘。生きているかぎり、人間は未完成。大英博物館やメトロポリタン美術館に作品が収蔵され、一〇〇歳を超えた今なお第一線で活躍を続ける現代美術家・篠田桃紅。「百歳はこの世の治外法権」「どうしたら死は怖くなくなるのか」など、人生を独特の視点で解く。生きるのが楽になるヒントが詰まったエッセイ。新シリーズ!こころの文庫。

感想・レビュー・書評

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  • なんなんだ、この人は!?
    103歳!?
    嘘でしょー!!!!
    と思いながら読みましたー。
    いや、篠田桃紅さんだから、こんな考えになるんだろうな。
    今回も学ばせていただきました。

    「いい加減はすばらしい」
    「やっておきたいと思うことは、どんどんやる」

    夏目漱石と桃紅さんのお父さんが同い年とか、
    芥川龍之介を見かけたことがあるとか、
    マジかー!?って思ったよー。
    なんか、本当にスゴい世界だね…。

    昔は女性の生き方みたいなのが決まってて、
    親や先生から紹介された方との見合いとか、
    25歳過ぎたら、もぅオールドとか、
    「イヤな時代ー(`ε´ )」って思いながら読んだけど、
    今の人が自由に生きていられるのも、
    桃紅さんとか、自分らしさを忘れてない女性たちの
    おかげなんだよね。
    きっと、私が明治や大正に生まれていたら、
    その時代に流されるようなタイプだったと思うー。
    だからこそ、こういう時代にしてくれて
    ありがとうございます!!
    さて、私はどんな未来を残せるのかなー笑

  • 100歳を過ぎてる人が多くなったとはいえ、
    これだけしゃきっとして 100歳を越えている人は
    少ないのでは。。。。

    本の内容は 書家というか書道芸術家の著者が
    私達に伝えたい思いでした。

    著者は今も一人で生活していますが
    そこには 誰かに頼るとか 甘えの気持ちは微塵もなく
    自分の心に正直に生きている姿は
    憧れであり 見習いたいものだと思いました。

    おっと、見習いたいなんて 書いたら 著者に
    「見習う必要なんてないのよ」と おしかりを受けそうですが・・・

    良い刺激を受けました。
    私も若い人に刺激を与えられるような
    老人になれるよう 日々つとめてていきたいと思いました。

  • 何度も何度も繰り返し読んでいた本です。年老いた母が、老いてできないことが増え、情けないと苦しみ「何でこんなに長生きしたんやろう」といつも嘆いていたことから、長生きてそんなに苦しいのかと思っていた時、出会いました。核心をつく言葉の数々は胸がすく思いで一気に読んでしまい、読後は気の合う友だちといっぱい話して気持ち良かった感覚。桃紅さんはアメリカでも個展をされる有名な書家で画家。芥川龍之介を帝国ホテルでお見かけしたとか、世界大戦を生き抜き、違う時代、生活をしていた方なので友だちなんてとんでもないんですが。
    兄弟姉妹を早くに亡くし、早くから死と相対していらっしゃったから、こんなに達観してはるのか、私は桃紅さんの人生観にとても共感しました。生きるって不思議で大変で、でも魅力的だと思えます。

    今年、母は骨折で入院し、元気に帰ってくるはずだったのに院内感染コロナで亡くなり、とうとうお骨になって帰ってくるまで会えずでした。読書する元気もなく、たまたまメールしあっているいとこの奥さんに読書できるようになったらとブクログを紹介してもらいました。彼女のおすすめの作家さんのは図書館で予約して、ぜひ皆さんにも読んでもらいたいと再読しました。やっぱりお友達と久しぶりに会えた感じです。今どうしてらっしゃるか調べたら、桃紅さんも今年3月に107歳で亡くなられていました。「ほら、なんでもなかったわよ」ておっしゃってる気がします。母も苦しまずに眠るように逝けたようなので、お母さん頑張って生きたねと送ることができました。

  • 悩んだり怒ったりすれば心は乱れるし、嬉しい時ですら心が躍り落ち着かない時も有るけれど、このエッセイを読んでいる時は心が凪のように落ち着いている事を凄く実感しました。
    自分の心のままを、冷静に捉えて過ごすことの強さやしなやかさを、読んでいる間は少しだけ体感しているような気になりました。
    心を整えたい時に読みたい本です。手元に残しておきます。

  • 103歳まで生きている方の人生訓を知れるのはとても貴重なことなので、期待大でしたが美術やニューヨークでの話が多く、この評価でした。

    2020/09/08 読了日

  • 103歳になった、立場での考え方の紹介。

  • 女性がひとりで生きることに対して今まで以上に不寛容であった時代で、自由を求めて道を切り開いた篠田桃紅103歳のエッセイ。100年という年月は彼女の半分も生きていない自分には壮大で計り知れない。衰えを自覚しつつも、自分のできることに対して常に貪欲であったから、100歳を越えても知性や思考力を維持できたのだろうか。

  • 一人孤高の存在として生き抜く事に勇気を与えてくれる。

  • 名言は心に響くものと響かないものがある。自分と似た考え方をする記述もあったし、そうでないものもあった。103歳生きるとこういう考えになるんだなあって思った。読んでて元気でる。留年なんて大したことじゃない。

  • 103歳になって、なにがわかったんだろう。申し訳ないことに全然分からず。103歳で元気に日常生活送れてること自体がすごいから、本になったのかな、という感が拭えない。

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著者プロフィール

美術家

「2021年 『朱泥抄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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