ぼくは愛を証明しようと思う。 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (457ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344427266

作品紹介・あらすじ

「恋愛なんて、ただの確率のゲーム。正しい方法論があるんだ」。恋人に捨てられ、気になる女性には見向きもされない二十七歳の弁理士、渡辺正樹は、クライアントの永沢にそう告げられる。出会いのトライアスロン、会話のルーティン、セックスへのACSモデル。テクニックを学び非モテから脱した渡辺だが――。恋に不器用な男女を救う戦略的恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 恋愛工学ってなんだろう?と興味を持ち読んでみたものの、ナンパ本なので女性が読むと不快な表現もあり。
    「東京の街は僕たちのでっかいソープランドみたいなもの」など。

    心理学のテクニック(ペーシング・ミラーリング・バックトラック・イエスセット)については日常のコミュニケーションでも活用できそう。

    最終的に1人の女性を愛そうとしているところは救いあり。

  • 女性です。男女共に一読の価値あり。さらっと1,2日で読めます。ナンパ師が多い業界にいるので、「ああこういう男は実際いるし、こんな男に沼ってしまったこともある…」と読んでて辛くなりましたが笑 ただ力学を知ることで頭が冷静になりました。遊び人に沼ってしまった当時の自分に読んで欲しい一冊です。

  • 嫌悪感を抱く人もいるであろう内容ながら、本質はついてて、話半分で読んだ方が良いところと、素直に学べば、確率論的に再現性がとれる情報の両面がある。

    動物、男、女といった、そもそもの生物学的特性から、そうなるべくしてなる理由が述べられているから、イメージがつきやすく納得感もあるものの、、地域性などの前提条件や、向き不向きがある人間の資質については語られてないから、そのようなことも含めて、自分なりの結論づけをするといい。

    【素直に受け取って良い】
    ・確率論的に母数を増やすこと
    ・非モテコミットしないこと
    ・魅了⇨信頼⇨好意がセオリー
    ・短いと準備ができず、長過ぎは友達フォルダ
    ・コミュニケーション方法
     (イェス、オウム、時間制限、目合わせ、手繋ぎ、、
    ・男女の生物的な特性
    ・欲望を叶える商品として選ばれるのを待つ
    ・絶対に安売りしない

    【この本の中での前提条件】
    ・東京、都心在住(人口の少ない地域、狭い業界は論外)
    ・お金がそれなりにある
    ・お酒が飲める(バーやクラブにも行ける)

    普通に、恋愛を学ぶというより、読みものとして楽しめるし、そういう世界観で回ってる現実も、一部ではあるのだから、一度読んでも損はないと思う。

    読み返すタイプの本ではないと思ってたけど、つい、「品川のカフェ」『アルジャーノンに花束を』のくだりを読み直しにいってしまうほどには、その伏線回収に感動もした。
    登場人物多すぎるなあっていう違和感は、あえて覚えれないようにする為の仕掛けでもあったのかと思うと納得がいく。ある種、スティーブ・ジョブズの「コネクティングドッツ」的なものも、仕事も恋愛もあるのだと思う。

    仕事も恋愛も、基本原則は、相手のハッピーにコミットすることだし、リターンが大きいものは少数派の行動にあるし、選択肢があり、余裕があるのが良い状態だし、自信や勇気は必要だし、長期的に良好な関係には弱みを見せれることが重要ってのは、十分伝わる作品になってる。

  • ひどい話だった。題名は「ぼくのナンパ修行」としたほうがいい。読者にとっては、ナンパの実践で同じようなくだらない会話を長々と聞かされ、そうやってナンパした女の名前や情報のリストを並べられ・・・辟易する。

    「女は、一途に愛してくれる男よりも、数多くの女と関係を持っている男を求める」なんて嘘でしょ。
    また、力関係から言ってクライアント側に対してのセクハラなんて成り立たない。ストーリーの組み立てが雑。

    こういうナンパ師は実際いるんだろうけど、絶対幸せになれないと思う。

    初対面の女性をいきなり名前で呼び捨てにするようなやつはナンパ師だから関わらないほうがいいってことだね。

  • 非モテ男が恋愛工学を学んでモテる男になっていく話。
    私が男じゃないからなのか、あんまり共感はできんかった。
    女をランク付けしたり、取っ替え引っ替えしたりしてどちらかと言えば胸糞悪かった。
    1年間女を傷つけた結果、愛を証明しようと思ったんかな?
    私はモテなくても、1人の女を大切にする、恋愛工学を学ぶ前の主人公がいいと思った。
    恥ずかしい思いをするかもしれないからって行動に移さんのは損なのかもしれんね。

  • こんな男いたら絶対モテないやろ
    いきなり呼び捨てとか女って呼ぶところとかでお察し

  • 読み進めるのが嫌なほど当たってるなぁと思った。女の人を口説くのには確かにこの本の通りに動けばいいと思う。

    でも同時に人間はこればっかりではないし、これはしっかりフィクションだった。

    そしてこの本の通りに動けてる元同僚を思い出した…

  • 一途につくしてたのに女の人からひどい仕打ちを受けていた非モテ男がモテ男から恋愛工学を学びモテ男になる話。

    一人にモテるための恋愛工学ではなく多数の女性からモテるためのテクニックなので途中からこの話の着地はどうなるのだろうと思っていた。最後男の人の本能って詰まるところそうなんだろうなっていう終わり方だった。その終わり方が不快でもあり爽快にも感じた。

    この恋愛工学は女性である私には使えないのかもしれないけれど、恋愛じゃなくても他者とのコミュニケーションをとる上で相手の気持ちを考え汲み取ってコミュニケーションをしていくという点では応用できそうな部分もあった。

    チャーリーくんもどきは愛を証明することは出来るのかな?でも愛なんて証明出来ないし答えなんてないんだから楽しいんだと思う。

  • 冴えない主人公が恋愛工学を武器にモテ街道を突っ走る話。ほぼ同い年なのもあってすごく共感できた。
    1章では読むのが辛くなるほどの非モテムーブをかます主人公だったが、師匠の指南と、圧倒的な行動力でぐんぐん成長していく。まず物語として面白い。
    モテのhow to本としても充実している。ACSモデル、自分を安売りしないこと、モテスパイラルなど、周りのモテ男と照らし合わせて納得できた。
    物語を通して、モテのプロセスも仮想体験できた。自分までちょっとモテた気分になったくらい。
    努力すれば主人公と同じ地点に到達できるのではという妙な説得力があるので、紹介されていた方法を早速試していきたい。

  • 前に話題になったときに読もうと思っていながら、だいぶたってしまいました。

    ある種のビジネス本、という感じです。
    女性が読むと嫌な気分になるのだろうな、と思う反面、べつに嫌な思いをするくらいなら読まなければいいだけで、何を目的にどういう行動をとるとよいかのケースワークのように読んでいる限りはエンタメ本として面白いです。

    実際やってみよう、と思う男性はいるのかな、、、。

    でも、確かにモテない時期に「お友達」に入ってしまい、自分から渡せるものを全部出してもダメなのに、軽い気持ちで近づいて失うものなしに接していると結果が違ったり、だれしもそういう経験はあるような気がします。

    これを工学というかは別として、意図をもって行動することは、何にしても大事なことだと思います。

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著者プロフィール

金融日記管理人。恋愛工学メルマガ発行。

「2017年 『ぼくは愛を証明しようと思う。(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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