人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 13781
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  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344427303

作品紹介・あらすじ

「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。娘がプールで溺れた―。病院で彼等を待っていたのは、“おそらく脳死”という残酷な現実。一旦は受け入れた二人だったが、娘との別れの直前に翻意。医師も驚く方法で娘との生活を続けることを決意する。狂気とも言える薫子の愛に周囲は翻弄されていく。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。最後の方は手が止まらなかった。
    小説は、自分の知らない世界、今後知ることのないかもしれない世界を当事者の気持ちになって体験できることが素晴らしいと思う。
    映像にはない良さ。心情がわかるのが好き。
    今回は、溺れて脳が機能しなくなった子供と両親の話。

  • 臓器移植や人の死について考えさせられた。
    将来は今の考えと変わっているかもしれないと思うと、またいつか読み返したい。

  • 2024/05/12 026 書籍

  • 脳死というものをここまで考えさせられたことはなかったし、それをテーマにした本を読まなければ、体験しない以外、この先触れるものではないのだろうと漠然と思っていました。

    今読めて本当に良かったと思います。

    また、読み直したい一本になりました。

  • 母親が狂気。またまた脳死の話だけどこういうのすき、人の死について考えさせられる

  • 面白かった。ヒューマンの物語として普通に面白かったけど、自分の感情の起伏としては可もなく不可もなく。

  • 良かったです。自分も母親なので、瑞穂の母薫子の気持ちが痛いほどわかる。途中警察沙汰になるシーンがあるが、それすらも共感してしまった。

  • 関係ないとは思うが、私の地元で昔プールの事故があったことを思い出した。ちょっと現実味を感じながら読んだ。
    子供の痛ましい事故から、リアルな脳死判定を迫られる話へ発展する。
    確かに誰も決められない「死」の基準。
    この話を通して、日本の移植の問題点についてもよく知ることができた。
    受け入れやすいラストで、後味も悪くない。

  • 人魚姫は幸せだったの?

  • 脳死とは
    臓器提供とは

    すごく考えさせられた。
    自分も子を持つ親なので、胸が締め付けられる思いで読み進める場面もあった。

    「この世には、意思統一をしなくていい、むしろしないほうがいい、ということがあると思うのです。」

    ハッとする言葉だった。
    またしても、東野圭吾にやられたな。

    読み終えた後、この映画を観たのだが…大好きな西島秀俊さんも出ていたのだが…観るに耐えなかった…

    この作品を短時間で描くには、あまりにも無理がある。映画を先に見た方、是非とも原作を読んで欲しい。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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