- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344428287
感想・レビュー・書評
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エンタメ感溢れる、一冊。
テロリストは誰?何を消滅させるの?
上巻に引き続き興味は尽きなかった。「孤独な肺炎」はタイムリーだし、それぞれの視点で人物像を分析するシーンは誰もが見事に怪しくて面白い。
そして緊迫した状況なのにどこかゆるっと脱力感を感じさせるところ、この緩急が良いアクセントになっていて飽きなかった。
そして気がつけばあっという間のラスト。
意外感でいっぱい。
この「消滅」の着眼点と発想は面白かったな。
恩田さんのエンタメ感溢れる空港を舞台にしたドロン、最後まで楽しめた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
テロリストの予測は意外と簡単だったかも。
この作品は登場人物たちの心の内、洞察力等が面白いかった。
タイトルの「消滅」をマイナスで終わらせなかったところに暖かさを感じました! -
上巻で色んなネタが盛り込まれていて期待いっぱいで読んだけれど、下巻でのネタの回収は割と平凡な感じだった気がしました。
もっと奇想天外な結末かなと思ってたので。
でも、上下巻通して楽しい読書時間でした。
登場人物がそれぞれ魅力的で思い入れが強くなってたので、読み終わって寂しい気持ちです。 -
電撃的な解決で終了。結末だけ見ると会議の意味はあったのかな?と思うが、状況として様々な所から読み取れるものがあった。複雑な人間心理、状況、機械と挙げれば多くある。その中で読み進めていくのが面白かった。
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上下巻の下巻
テロリストを探し出しの続き
展開は遅いなぁと感じつつそれなりに先が気になりました
そしてもうほんとにテロリストはいないんじゃないかと思いながら読んだ終盤の展開もよかったです -
拍子抜けした感じ。もっと何かすごいこと、例えばパンデミック、暴動などが起こるかと思って読んだ。でもよく考えたら恩田陸さんはそっち系の作家さんではなかったのかもしれない。
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え、そういうこと⁈
すべてが明らかになってしまえばなんてことない…というのは読んでる側だからであって、
これを一からストーリー作りされた恩田陸さんはさすがです。
結構ミステリーは読んできているのだけれど、
推理力はなかなかレベルアップしないな。
でも何故だろう?どう繋がるんだろう?と
考えながらストーリーを辿るときが一番幸せなので、自力で謎が解けたかはそこまで重要視せず。
今回も楽しませてもらいました! -
空港内のみ(それもほぼ同じ部屋)で話が進むが、閉塞感は全く感じなかった。
各人物の素性が少しずつ明かされ、テロリストはこの中にはいないのではと思ってからのラストまでの急展開。
あっという間に3時間ほどで読んでしまった。
(たまにゾッとするが)キャサリンの空気感がとても素敵で、緊迫したなかたまに出る変な言葉遣いで和んでしまう。
テロによる死者が出ないことも良い。
キャサリン、また別の話で出てこないかなー。