コンサバター 大英博物館の天才修復士 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 574
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344429871

作品紹介・あらすじ

世界最古で最大の大英博物館。その膨大なコレクションを管理する修復士、ケント・スギモトのもとには、日々謎めいた美術品が持ち込まれる。すり替えられたパルテノン神殿の石板。なぜか動かない和時計。札束が詰めこまれたミイラの木棺。天才的な審美眼と修復技術を持つ主人公が実在の美術品にまつわる謎を解く、豊潤なるアート・ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • イギリスを舞台に天才修復士が助手と美術館と関係のある謎を解いていきます。

    昔、テレビで少し見たことあるくらいしか修復士という仕事を知りませんでしたが、とてつもない専門職であり職人といった職業です。

    天才スギモトの頭の中で推理が進んでいくので、読み手は第三者的に話が進んでいきますが、イギリスの雰囲気だったり美術や修復にまつわることがたくさん出てくるので、ワクワクしながら読めました。

    • 辛4さん
      おはようございます!
      いつもいいね、ありがとうございます。

      修復士、スペインでは一般の人も修復できるんですってね。
      いいんだかわる...
      おはようございます!
      いつもいいね、ありがとうございます。

      修復士、スペインでは一般の人も修復できるんですってね。
      いいんだかわるいんだか。(いや、わるいでしょ。。。)
      https://www.bbc.com/japanese/53160652

      今日もいいいちにちを~♪
      2022/08/31
    • 青竹さん
      おはようございます。
      コメントありがとうございます。

      そういえば、ニュースで話題になりましたね!
      素人が手を出してはいけない領域ですよね。
      おはようございます。
      コメントありがとうございます。

      そういえば、ニュースで話題になりましたね!
      素人が手を出してはいけない領域ですよね。
      2022/08/31
    • 辛4さん
      私だったら、、、そう、手が震えますね。
      勇気を讃えます。
      私だったら、、、そう、手が震えますね。
      勇気を讃えます。
      2022/08/31
  • コンサバター 大英博物館の天才修復士 (幻冬舎文庫) | ダ・ヴィンチニュース
    https://ddnavi.com/book/4344429877/

    コンサバター 大英博物館の天才修復士 | 株式会社 幻冬舎
    https://www.gentosha.co.jp/book/b13112.html

  • 大英博物館の天才修復士、ケント・スギモト。
    彼の元に持ち込まれるのは、難事件ばかり。

    ・パルテノン・マーブル
    ・和時計
    ・古代エジプトのミイラ
    ・HOKUSAI
    の4篇。

    すり替えられたパルテノン神殿の石板。
    なぜか動かない和時計。
    札束が詰め込まれたミイラの木棺。
    などなど

    知らず知らずに、美術品のうんちくも身に付きますね。なかなか面白いです。

  • 美術品と、美術館の裏側を垣間見れる。
    組織のしがらみのせいか、サラッと解決される、
    次作から、個人で動けそうなので、中身が濃くなるかな。


  •  コンサバターという意味が分からず、ネットで調べると仏像や絵画などの文化財を守り、後世に伝える仕事だと書かれていた。

    美術品は人々を魅了するものだけれど、その過去には美術品を巡り略奪、強奪等が行われるなど人間の邪な欲望に翻弄されてきたものなども少なくないのではと感じた。

     作品の中で「文化が衰退すると、世界はどうなると思いますか」という問いかけがあり。文化というのはその国それぞれの「色」があり、それがたとえお金や利益にならず、不便なモノだとしてもその文化によって安らぎを感じている人もいるんだなと改めて自分の国の文化ことなどをよく知りたいなと考えることができた。

  • ライトに読めるミステリー。専門的な話や裏舞台が面白いので、この後恋愛展開なんだろうなあというのは、正直いらない。好みの問題ですが。

  • 面白いです! 原田マハ風なアート小説でもありますが、ダン・ブラウン的な展開もあって、ミステリーとしても楽しめました。著者は、「このミス大賞」受賞者とありましたが頷けます。美術関係の知識も豊富でこれにも驚きました。

    英国にはかなり頻繁に行ったので、大英博物館やロンドンの風景、ノッテヒング・ヒルの骨董屋、エジンバラなど情景が目に浮かぶようでした。北斎の浮世絵の話は「なるほど~」でしたが、南方熊楠についても知識がなかったので、一挙に興味を持ちました。

    続いて、続編の「ひまわり」を読もうと思います。

  • 大英博物館の修復士が美術品にまつわる謎を解く短編集。
    ライトミステリで、美術に詳しくなくても楽しく読める。
    博物館のスタッフのお仕事小説として面白かったし、美術そのものというより美術品のあり方について考えさせられた。

  • 大英博物館に行きたくなるし、北斎も見たくなる。Arts & Humanitiesが衰退してしまうことがないように自分も何かしなきゃと思わされます。

    ミステリー要素がメインというわけではなくて、誰がやったのかは予想がつくのだけど、博物館や美術に関する問題や課題はリアリティがあって面白かったです。

  • 天才で非常識なイケメンと、常識人の女子によるバディもの。ケント・スギモトの傲慢な変人ぶりは案外と大人しく、そこで奇をてらおうとしていない感じがむしろ好感が持てる。売りとしては、博物館の裏側式の、美術ネタの蘊蓄なのだろうけど、言うほどのことはない気がする。それより英国生活のデティールが妙にリアルなのが印象に残る。

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著者プロフィール

1988年、京都府生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒。香港中文大学大学院修了。2015年、『神の値段』で第14回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞して作家デビューを果たす。主な著書に『ピカソになれない私たち』、『コンサバター 大英博物館の天才修復士』からつづく「コンサバター」シリーズ、『飛石を渡れば』など。近著に『カンヴァスの恋人たち』がある。

「2023年 『光をえがく人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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