白鳥とコウモリ(下) (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 121
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344433717

感想・レビュー・書評

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  • 飛び飛びで読んでしまったが、さほど問題なし。
    そのくらい即座に夢中にさせてくれる本だった。
    最近は後味の悪い終わり方が多い中、この作品はそうではなかったことが嬉しい。

    人からの想いが繋がっていて、それが良くも悪くもいろいろな人に影響を及ぼしていて、よくできてるなーと感心してしまった。

  • 加害者の息子と被害者の娘が事件の真相を明かそうと色々調べていく流れ。
    人物繋がり、事件の繋がりなど最後に一気に繋がっていく構成は素晴らしすぎ。

    白鳥とコウモリのフレーズが作中でも出てきて、タイトルに納得!
    本屋さんの宣伝には、『この作品を越えられることが今年の目標です 東野圭吾』とあり、、これ越えちゃうのー!?と。

    門前仲町のあすなろ、わたしも行きたい^^

  • 「罪と罰」この言葉が頻繁に心に刻みました。
    人はどうして罪を犯すのか、どうして罪をなすりつけるのか、犯罪心理が事細かく描かれていて、
    とても考え深い作品でした。
    まさかの展開にビックリしました。
    逆転という言葉がこれほどまでに強く感じたことはありませんでした。

  • 達郎がなぜこういう供述をしたのか、わからないまま一気に読み進めた。こういうどんでん返しも非常に読み応えがあった。

  • 面白かった〜!
    終わり方も良かった。
    五代さんのキャラが1番好きだけど、登場人物だれもが良いキャラしててストーリーにマッチしてた。
    最後まで真犯人がわからなかったけど、わかってからの展開も○

  • 必読と言える名作となった!

    罪と罰とは...
    単純な言葉ではあるがかなり考えさせられる内容となった。
    そして、因果というのは逃れる事が出来ないのだろうか...

    上巻では、被告人 倉木の嘘であろう供述をもとに
    何が嘘でどこからが本当か全く想像のつかない終わりとなっていた。

    下巻に入り、警察と被害者の娘 白石美令と加害者の息子 倉木和真の視点から
    事件の真相にじっくりと迫っていくことになるが
    様々な人間関係、組織的な問題から
    絡まり切った糸をあの手この手で解いていく。

    結果として僕は最後の回収を終えるまで
    被告人 倉木の真意まで読み解く事が出来ず、楽しく読み終える事が出来た。

    白鳥とコウモリは色だけでなく
    住む世界や環境、何もかもが違うかもしれないが
    いつか同じ空を一緒に飛んでいたら嬉しく思う。

    ---------------------

    父の死に疑問を持つ美令と父の自供に納得できない和真。
    事件の蚊帳の外の二人は‶父の真実″を調べるため、捜査一課の五代の知恵を借り禁断の逢瀬を重ねる。
    過去と現在、東京と愛知、健介と達郎を繋ぐものは何か。
    やがて美令と和真は、ふたり愛知へ向かうが、待ち受けていた真実は――。
    光と影、昼と夜。果たして彼等は手を繋いで、同じ空を飛べるのか。

  • 上下巻の感想です。
    いやーおもしろかった。
    最近はほっこり系の本が多かったけど、職場の同僚に薦められて読んだら、全く先読みできない本格ミステリーでした。
    東野さんは数多くの作品を手掛けてるけど、どれだけ想像力があるのかね。さすが。
    最後もいい感じで終わります。

  • 人のために優しく強く残酷になれる。

    人を殺そうとかその場に遭遇するとか、
    今まである訳はないけど
    人と出会う事で起きてしまうと考えると
    改めて怖いなと思った。

    自分のためにそれをする人もいれば
    人のためにそれをする人もいる。
    でも結局は自分のための行為になるのか。
    よく分からなくなった。

    いろんな話を読んでいて
    更に思うようになったのは、
    やっぱり人は人のために
    優しくもなるし強くもなるし残酷にもなる。

    どんな事情があって庇う事を選んだのか
    考えながら読んだけど
    結局は最後まで全く分からなくて
    それが悔しいけど面白かった。
    腹を括られた人には敵わない。

    いろんな人達の手段は間違っているけど
    優しさゆえの辛くて切ない話なのかと思ったけど、やっぱりそれにも例外はあった。
    それが何より怖いと思った。

    また別の話を読みたくなった。
    連休最後の日、良い過ごし方ができたなー

  • 遺体で発見されて善良な弁護士。
    一人の男が殺害を自供し事件は解決…のはずだった。2017年東京、1984年愛知を繋ぐ、ある男の”告白“、その絶望ーそして希望。
    文庫化を心待ちにしていました。
    登場人物達の心理描写に感情移入しやすく、物語の展開も後半は驚きが待っているので、上下巻の長さを感じず一気に読んでしまいました。
    個人的には白夜行・容疑者xの献身・手紙の要素を感じられる内容で、これぞ東野作品!と読後感は大満足でした。

  • とても面白かったです。
    いろんな理由が、謎が、明らかになっていくにつれ、とても切なくなった。
    特に、白石さんがどのような思いで車を動かしたのか、考えると複雑な気持ちになる。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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