- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344816107
感想・レビュー・書評
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栗田がいなくなってからの展開が悲しくて切ない。でも仲のいい友人間での三角関係で、お互いを思いあって秘密にするってすごく淫靡だった。じんわり来る名作だと思います。
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まず栗田が亡くなってしまうことがはじめからわかっていたので切なかった。いい友人からだんだん三角関係になっていく様が丁寧に描かれていて、とても好きな作品になりました。ラストの桜並木のシーンがいい。
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久しぶりに読んだ杉原さん。
そうだった、面倒くさいんだったと思い出した。
本はファンタジーだから、ありえない設定も何のその、それよりはドキドキさせてくれるもの大歓迎!なので静かに進む話は読む方もなかなか進まなくて。
でも真野も栗田も高遠も嫌いじゃな~い。
独占欲とかあるよね。
人を好きになることの過程というか大事さが伝わってくる。
なかなか進まなかったけど、最後まで読めてよかった。 -
★4.5。警戒心の強い猫のような受を巡った目に見えない三角関係。
受視点ながらも、二人の好意と変化していく距離感が滲み出ていて、ニヤニヤするやら切ないやら。
攻である高東は割と冒頭から好意が見えますが、栗田は受と攻二人にとって本当にいい友人という立場。しかし攻と受の距離が近付くにつれ、栗田の言動から受への独占欲と攻への嫉妬が見え隠れ。
親友BLや三角関係好きにはたまらない展開でした。
しかしとにかく栗田がいい奴過ぎて、死が辛い…。
故人という前提があるからこそ切なさやノスタルジーが漂って物語が締まってるんですが…。 -
煮え切らなくて多少いらいらしました。
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独特の雰囲気だと思った。
この気持ちがまだ形になっていなくて、曖昧な感情と三人で仲良しだからこその遠慮、そんなものが繊細に良く書かれていて終盤ではもどかしさがあった。 -
高校から大学にかけて、友人三人の関係。
一人の友人の死から、昔を回想する形で書かれています。
回想型の文章はちょっととっつきにくかったですが、関係の変化をじっくりと書いていく辺りは文章力のある作家さんだなと思います。
ハッピーエンドではあるんですが、底にあるものが「昔を懐かしむ」な為、どこか重いです。
少年のじゃれたやり取りは可愛いかった。ふざけて口悪く言い合っている位がいいと思います。 -
レビュー書く為に再読します。