嫌われ魔物の大好きなひと (幻冬舎ルチル文庫)

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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344843196

感想・レビュー・書評

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  • BBAに生りますと、堪え性がないもんですから、最初から切なさに泣き、優しさになき、健気さに泣き、純粋さに泣きと泣きっぱなしにございました。
    ピュアな涙を流したい貴腐人に超オススメの一冊です。
    優しい気持ちになれますわよ!

    魔物と呼ばれる地球外生命体の青と捨て子の正人が育くむ友情
    正人の幸せと笑顔だけを心の支えに1人生きる事を決めた青の深く優しい慈愛
    再会した正人と人々への献身的な愛情
    邪な心が一切ない青の世界に惹かれ、癒されました。
    本当に素敵なお話です!

  • SFファンタジーテイストなお話。
    オオサンショウウオの見た目でも、青かわいい。
    異種族間恋愛、ちゃんとハッピーエンドでした。

  • いや、とても感動してしまった!よかった!!

  • ▼あらすじ
    遠い昔に宇宙から飛来した生き物たち。当初人間たちと共存していたが、ある時を境に「魔物」として迫害され伝説の生物となる。長い月日が流れ、最後の生き残りとなった「魔物」はある日、人間の男の子・正人と出会い「青」という名を貰い仄かな想いを抱く。大人になった正人と再会した青は人間の青年に姿を変えて彼の役に立とうとするのだが?

    ***

    ストーリーの完全度:高い
    トーン:せつない・あまあま・ほのぼの
    エロ度:少ない
    萌え度:普通
    総合評価:★4.0

    積み本崩し。初読みの作家さんでした。
    フォロワーさんから強く勧められた事もあって期待して読みましたが、なるほど、確かに面白かったです。
    いや、面白かったというより感動的だったというべきでしょうか。人によってはぼろ泣きしてしまう作品かもしれません。
    私の場合、ぼろ泣きまではいきませんでしたが目頭がじわっと熱くなるシーンが何度かあり、特に青が正人の記憶を消して離れた場所から一人、彼の旅立ちを見送るシーンはあまりにも切な過ぎて本を読む手が止まってしまい、しばらく先に進めませんでした。

    とにかく青がどこまでも健気で優しい子なんです。人間ではないのですが、迫害を受けても傷付けられても誰も恨まず、常に他者を思い遣る気持ちを持っていて、大切な人を守る為なら自分の命を削る事も厭わない…。正人が青は天使だと言っていましたが、本当にその通りだと思います。

    ただ、相手の事を思ってとはいえデートの最中(しかも正人から告られた直後に)いきなりその場から姿を消したり、正人に嘘をついて突然故郷に帰ってしまったりといった行動はうーん…って感じでしたね。一人取り残された正人の気持ちを思うと居た堪れなかったし、青も正直に言えばいいのに…!って、読んでいて凄くもどかしくて。(勿論、青の気持ちも分かるのですが…)

    あと、青の生命維持に必要な花の件や正人の妹の病気の件など、問題らしき問題は最終的にまるっと全部解決するので上手いこと行き過ぎててややご都合主義に感じられなくもないです。
    エロも個人的には無くても良かった…むしろ無い方が良かったかな?って思ってます。児童書や絵本に近い雰囲気の作品だったからだと思うのですが、青が癒し系過ぎて性的魅力を感じられなかったんですよね…。あったとしても朝チュンくらいがベストだったかもしれません。あくまで個人的な意見ですが。

    とはいえ最後までしっかり楽しめましたし、テクノサマタ先生のイラストも作品の雰囲気に合っていて凄く良かったです。
    隅から隅まで優しさがギュッと詰まった作品でした。お勧めしてくれたフォロワーさんに感謝です。

    【追記】
    本編の後日談が読めるという事で同人誌も一緒に購入したのですが、まさかの50年後?のお話で死ネタ要素が含まれたお話でした。人によっては注意が必要かもです。

  • 自分のことを後回しにして周りのことばかり考えてしまう青と正人の話。人間ではない、嫌われものの魔物であるという大きな秘密を持ちながら、なんとか正人と一緒にいたい、役に立ちたい。と思っている青。応援はしたくなるけど、自分のことも大切にして欲しい。と、もどかしくもなる。そんな青も自分を抑えてしまいがちな正人も少しずつでも「言いたいこと」「やりたいこと」が言えるようになってきたのが嬉しい。2人がこんな性格だからこそ、優しい人たちが周りに集まってきたのだと思うけど。
    魔物の姿の青もどんどん可愛く見えてくる。2人がじゃれているのを見るのがほのぼのして楽しかった。

  • 受けの行動みてると絵本みたいな癒し効果がある…本当に良い子。いっしょにあそんで!こわくないよ!ってシーン冒頭から泣ける…
    捨て子小学生×人から忌み嫌われる魔物(宇宙の生命体)。成長→町医者×クリニック手伝い(人間化)
    受けがとにかく人のために、攻めのためにって自分を犠牲にしてまで尽くすのマジ天使すぎて周りがメロメロになるの納得です。
    ただ万病に効く薬だと医者要らずになっちゃわない…?とヤボなことをちょっと思った。

  • この本はとても心温まる純愛作品です。

    青は正人の幼い頃の2人の記憶をけして、正人と離れる。

    再開した正人を喜ばせようと、命を削ってまで頑張り、
    自分の住みかも無くなり、死にそうなところで正人が探してだす。
    涙が止まりませんでした(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

    正人と青が恋人になる前のちょっとした、お互いを思う生活も素敵です。

    絵もとても素敵でした。

  • とても綺麗でとても優しい物語。綺麗すぎて優しすぎて…自分にはとにかく眩しすぎました。
    子供の頃の切ない別れから一転、再会後のトントン拍子がハマれなかった理由かも。こんなに簡単に話が進んでいいものか。障害になりそうないくつかの案件も、記号として出てきただけでそんなに深刻じゃなかったし。
    悲しかったり、受が少しでも酷い目に合うのがダメな人にはいいかも。
    ともすれば、ご都合主義という言葉がぴたりとハマるこの物語。好きな人はすごく好きなんだろうなーと思う。
    個人的に乗れなかった自分でも、寿命問題のすり合わせは納得でした。テクノサマタさんの挿絵は癒し。

  • お医者さん×魔物。
    王道に泣かせに来る純愛ストーリーでまんまとボックスティッシュを使い切りました。
    タイトル通り魔物は嫌われているのですが、それは地球外生命体故に見た目が醜い(イラストではめちゃくちゃ可愛いですが)から初見の人間からは気味悪がられるのであって、人型の時はむしろ愛されまくりです。ですが恋愛感情で魔物を愛するのは攻めだけで、当て馬は一切出てきません。お約束の攻めの許嫁もBLにしてはかなり扱いがよくて、それを理由にこの作者さんの他の作品も気になってきました。
    もう魔物の青がとにかく優しい。醜い魔物を怖がった子どもに石をぶつけられ消えない傷を左目に負ったというのに、『あの子達が醜い自分を見たことによって怖い夢を見てしまわないか』などという心配をしている魔物に泣くしかないです。
    魔物の唯一の栄養源である青い花が育たず寿命が尽きかけているというのに、魔物は最初から最後まで一貫して出会った人の幸せのために行動します。泣くしかありません。
    優しくて謙虚でがんばりやな魔物が複雑な状況だった攻めの家族を丸ごと救い、そんな魔物が愛されないわけがなくラストは救われた攻め一家が魔物を救います。私は泣きます。
    攻めと出会うまでに既に百年以上生きていたっぽい描写がある魔物と人間の寿命差問題に全然触れられないのでふわっと終わらせるのかと思いきや、最後にそこの回収もしていてすっきりしました。ちょっとご都合主義を織り交ぜても問題点は全て解決してウルトラハッピーエンドで終わります。みんな幸せになります。
    攻めは子どもの頃に魔物の気遣いにより魔物との記憶を消されるのですが、記憶喪失ものにありがちな一転して魔物に冷たくなるということはなく、終始どんな姿の受けも心の底から大好きで可愛いと思っているこちらもとても優しい人です。
    周りから「天使のよう」と言われる受けを筆頭に、登場人物がみんな優しくてまさに心温まる物語でした。
    受けの一人称が「ぼく」で口調もショタっぽいところが好みドンピシャで特に最高でした。

  • めっっっちゃ、良かった‼️
    病院で順番待ちの間に読み始めたんだけど、後悔。これは人前で読んではいけない系。涙と鼻水が……。かといって、泣かないように心を閉じたまま読むなんて勿体なくてできない。
    とにかく「魔物」の青か健気。決してヒロイズムに陥らずただただひとのためにと考え、いつも「ありがとう」と感謝する青。青と接すると、みんな心がほどかれ、楽になり、笑顔になる。か、かわいいぃ(*´ω`*)
    元の姿もかわいい。「魔物」というよりオオサンショウウオの「おーちゃん」と私なら呼んでしまいそう(「オオサンショウウオじゃないもん!」って怒られるだろうな(^^;)イラストがかわいくてまた、物語が盛り上がる⤴️⤴️
    こんな優しくて切なくて泣けて幸せになれるお話は久し振りかも。素晴らしかったです。

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