隻眼の騎士と癒しの花嫁 (幻冬舎ルチル文庫)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344843356

感想・レビュー・書評

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  • ▼あらすじ
    楓真名は、現代日本の高校生――のはずだった。
    気付けば見知らぬ森の中にいて、学校の制服のまま彷徨ううち片目を眼帯で覆った男と出会う。遠い異国を思わせる容貌や服装、それなのに何故か通じる言葉に戸惑うが、深い矢傷を負った男を介抱しようとした瞬間、眩い光に包まれ気を失ってしまった。
    目覚めた真名は隻眼の男・ジークフォードに、ここが聞いたこともない国の近衛騎士団宿舎であること、そして他ならぬ真名が不思議な力で彼を助けたのだと教えられる。ジークフォードは行き場のない真名を傍に置くと決め、真名は優しく精悍な彼に惹かれていくが……?

    ***

    ストーリーの完全度:高い
    トーン:あまあま・シリアス(低)
    エロ度:低い
    萌え度:高い
    総合評価:★4.0

    ファンタジー系の作品が読みたい気分だったのでこちらの作品を積み本の中からチョイス。
    初読みの作家さんでしたが、最後まで楽しく読ませていただきました。

    BL小説の中では比較的分厚い部類に入るのではないでしょうか。見た目からして読み応えがありそう…とは思っておりましたが、期待通り中身もしっかり厚みがあって私のようなストーリー重視派には持って来いな作品だと思いました。

    世界観がしっかりしているので説得力がありましたし、攻め受け両視点からストーリーが描かれているので心理描写もバッチリでした。
    また、エロは最後の方に一回あるだけなので人によっては物足りないと感じるかもしれませんが、その分二人が心を通わせ、最終的に結ばれるまでの過程がじっくり丁寧に描かれているので個人的に不満はありません。

    ただ、物語が佳境に入るまでは割とほのぼのとした日常パートのような雰囲気が続くのでちょっとだけダレてしまい、全体的にもう少し読者の心を惹きつけるような展開ないし見せ場があっても良かったかなぁと思いました。

    あとは超個人的な感想なんですが、攻め様のトレードマークだった隻眼が最後に治ってしまったのと、騎士じゃなくなってしまったのは少し残念だったかな…。個人的に隻眼の騎士という厨二設定が大好物なもので…(笑)

    とはいえCPは非常に好みでしたし、ストーリーも上記に挙げた点以外は特に不満(というほどでもないですが)もなく楽しく読めたので十分満足のいく作品でした。
    機会があれば杉原先生の他の作品も読んでみようかと思います(^^)

  • 異世界に飛ばされました王道。王道は、王道だから、王道なのです( ・`д・´)キリッ
    なついてくれるかわいい幻獣がいて、守ってくれる素敵イケメンがいて、その彼の側にちょっと冷ためのデキるイケメンがいる。そして、価値がないと思っていた自分には重要な役割が!
    所々攻であるジークさん視点が挟まってるのがまた、きゅんとする(*^^*)
    ファンタジーを読みたい。癒されたい。浸りたい。そんなお疲れBBAに優しい尖ったところのないまろやかな作品です。街子先生のイラストがまた、ピッタリだ~✨私もスピン読みたいに1票投じたいです‼️

  • 自分の居場所が欲しい真名。なくなって欲しいと思っていた力が必要とされていると知り、必死になる。自分の居場所を得るためだけでなく、ジークのために。
    「特別な力」もあり、それのせいだけでなく大切にされているのに、「自分なんか...」と本気で思っている真名が見ていて悲しい。ジークと一緒にいる中で、自分を大切にすることも少しずつ知って欲しいなぁ。と思った。何がなんでもジークが守りそうな気もするけど...。

  • 大好き要素盛り沢山で面白かった!主人公の真名は健気で控えめな性格でファンタジーなお話とマッチしていて良かった。ボリュームもあって始めから終わりまでワクワクして読めました!

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