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- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344846357
作品紹介・あらすじ
傲慢なエリート商社マンだった高槻(たかつき)士郎(しろう)は失脚をきっかけに辞職し、虚飾に満ちた生活を終わらせ雪深い山奥のガラス工房へと引きこもっていた。そんなとき、離婚した妻が現れて「しばらく弟を預かってくれ」と言い出す。元妻に対する負い目から承諾したはいいが、心的トラウマからしゃべることができずホワイトボードに文字を書いて会話をする弟の凜に、人嫌いの高槻はどう接したらいいのかわからず戸惑う。ぎこちない同居生活を送るうち惹かれあってゆく高槻と凜だが……。
感想・レビュー・書評
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元嫁の弟を預かり自身の勤めるガラス工房で面倒を見てきた高槻。
田舎の山での生活と落ち着いた2人の静かな生活がよく現れていて素敵なお話しでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
エリートだったのに仕事を辞めてガラス工房で働くことにした高槻。周りから見れば、「落ちぶれた」と思えるかもしれないけれど、今の生活の方が人間らしくて楽しそう。元妻の弟の凛を預かることにしたのも、そんな「人間らしさ」が理由のひとつだったのかも。言葉を発することが出来ない凛だけど、高槻と暮らすうちに少しずつ気持ちが表情に出るようになるのが嬉しくなる。辛い生活をしてきた凛には、今までの分も幸せになってもらいたい。
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