恋人たちは草原を駆ける夢をみる (幻冬舎ルチル文庫)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
3.54
  • (2)
  • (5)
  • (5)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 33
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344848344

作品紹介・あらすじ

馬に乗れない者は一人前の男として扱われない草原の民でありながら、幼いころの出来事が原因で馬に乗ることができないハワル。
そんなハワルをなにかと気にかけてくれる、亡き兄の恋人だった男・オーリにハワルは淡い想いを抱いていた。
ある日、宿営地が敵襲に遭いハワルは捕らわれの身になってしまう。そして、そこで見たものは、敵と通じているオーリの姿だった――。
オーリの裏切りに衝撃を受けるハワルだったが、どこかでオーリを信じたいと願っていて……。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 頑張り屋なハワルの姿、草原の民の未来を見据え行動するオーリ、オーリの届かない想いとハワルの切ない恋心とが絶妙に織り混ぜられた両片思いストーリー。ハワルの一生懸命さがとっても良かったです。

    殻に閉じ籠ってしまったハワルに、恋を秘めながら接するオーリを、ハワルは自分に兄を見ていると勘違いしたりするスレ違いは美味しいですね。
    両片思いの王道的でありながら、お互い自立し成すべき事をするためにそれぞれの所に向かう姿が善きです。

    あとがきにスピンオフとの御言葉がありましたが、特に違和感なく読めましたので、単独でも全く問題ないかと。
    サマミヤアカザ 先生のハワルが凄く可愛いです!

  • 興味深い内容でした。
    前作の草原の王の花嫁ものも読んでいるので、両者のつながりも面白かったです。

    幼い頃の事故がトラウマで馬に乗れなくなった美しい青年ハワルが主人公。草原では馬に乗れない男は「一人前」ではなく、肩身の狭いを思いをしながら生きています。
    それでも、何かの役に立ちたいと自分にできる革細工など手に職を付けて前向きに生きようとしている姿は、好感が持てました。
    彼を少し離れた場所から見守る感じのオーリは、ハワルの兄ホロルの親友でした。
    ハワル、オーリ、共に好感度の高い主役カップルです。
    、、、が、何故か終盤は物足りなく感じてしまったのは、物語にあまり起伏がないからかもしれません。
    安心して読めるのではありますが、最初から結末が見えていました。
    結末は判るにしても、もう少し途中で読み手の意表をつくようなエピソードがあれば良かったかなと思います。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

夢乃咲実 Sakumi Yumeno
4月22日生まれ、おうし座のAB型。
かなり癖が強いと言われるチベットの本物のバター茶は飲んだことがないのですが、
ほうじ茶を使うレシピはなかなかです。ぜひお試しを♪

「2019年 『花は獅子に護られる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

夢乃咲実の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×