沈まぬ夜の小舟 下 (一般書籍)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
4.09
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本棚登録 : 46
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344848757

作品紹介・あらすじ

ひとりで生きるために己の体すら売ってきた。明日が見えない夜にも、遠くの星に憧れるように高野先生を好きだと思うと頑張ることができた。けれど、心身を曇らせる行為とそんな自分を密かに温めてくれる想い、そのどちらも隠そうと嘘を重ね続け――あろうことか、仕事のトラブルで憔悴する瀬越先生へ抗えず体を差し出していた創。本当はとても優しい、今は弱り切ったひとにひどいことをさせて苦しめている。苦しんでほしくない。罪の意識ではち切れそうになった創は同時に、自分は高野先生に触れたい、触れてほしいのだと気づいてしまった。寄せては返す波のように止め処ない事態と感情は、創の痩せっぽちな体には収まらず溢れて……。

感想・レビュー・書評

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  • 父親の冷たさがなんだかなぁと。
    多分、普通の人で、新しい妻子には良い夫であり父親なんだらろうか?
    けれど主人公に対する扱いは、なんだこれ。
    父親との関係にどこか救いがあれば良かったけど、赤ちゃんが生まれたことを知らせてきただけでは、まだ許せない。
    何らかのスカッとする天罰が下ればいいと思う。

    瀬越先生には、幸せになって欲しい。

  • 住む家もなく、ひとりで生きるために人に言えないようなバイトもしながら生きていた創。
    病院で清掃のバイトをしていて関わるようになった高野と瀬越の家に寝泊まりするように。
    創の酷く可哀想な境遇に胸が締め付けられた。瀬越が創にした仕打ちも…

  • 綺麗に纏まっていて、いい読後感だった。ただ、クズい父親に関して何も解決しておらず、その所業の報いも受けていないのだけが解せない。何故。アレは取っ捕まったのに。ああいう不倫野郎のクズオスが大嫌いなので、因果応報で新しい家庭が崩壊すればいいのに、と思った。

    個人的には、選ばれなかった方の先生にも幸せになって欲しい。彼はあれで幸せと思っているのかもしれないけど……。勉強に行った先の病院で可愛い子と出会って欲しいな。そして、癒されて赦されて欲しい。(Webの方は知らんので、そういうスピンオフが既にあったらすまぬ)

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