- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344980884
作品紹介・あらすじ
日本の新聞・テレビ記者たちが世界中で笑われている。その象徴が日本にしかない「記者クラブ」制度だ。メモを互いに見せ合い同じカンニング記事を書く「メモ合わせ」、担当政治家が出世すれば自分も出世する歪んだ構造、権力におもねり掴んだ事実を報道しない体質。もはや新聞・テレビは権力をチェックする立場と国民に知らせる義務を放棄したも同然である。恐いもの知らずのジャーナリストがエリート意識にこりかたまった大マスコミの真実を明かす、亡国のメディア論。
感想・レビュー・書評
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2008年12月に mixi に書いた感想。
当時 この方を褒める声が多くて .........え?この本読んだのかなぁ?と 疑問に感じていた。以下転記
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日本の記者クラブが閉鎖的であることは、長らく問題視されていることでもあり、筆者の批判も否定するものではない。
メモ合わせの習慣、引用の適当さへの批判も理があるだろう。
ただ、そういうことを ひたすらに「日本はヘンだ。NYタイムズはこうしている。」と言い連ねているだけ。
それに筆者が引き合いに出すNYタイムス東京支局勤務は前世紀の経験。ちょっと古すぎませんかね?
リーマンショックを契機に、“世界標準”化が推進されてきた米国流への疑問が広がり、検証の必要性が高まっている今、あまりに単調なNYタイムス礼賛で、説得力がない。
残念ながら愚痴レベルにすぎない。
報道すれば英雄、なんでも書いちゃったモン勝ちの米国流は、行き過ぎた取材/暴露趣味に走りがち。
また“大統領の御用チャネル”FOXのようなものの存在をどう考えるのか?
もっと深い考察を期待していました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
世界の常識から取り残された業界の話。しかし反省も改革もする気がないのだろう。
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記者クラブが、いかに日本のジャーナリズムを蝕んでいるか。事例の列挙でうんざりするほど、そして日本社会の体質を思い描くと納得できる。それに比べ、ニューヨークタイムズのすばらしさよとくると、それはそれで著者の書くほどの賞賛に同調することもできない。新聞は読まない。民放の感情的なニュースの放送にはうんざりして見ない。そもそもすでに必要を感じないのは、年齢のせいだろうか。
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日本の新聞やテレビニュースなどなどは・・・
政府側や企業側の広報を行うところで、認識すべし!!
そーすれば、別に新聞やテレビを見ても問題ない
日本の新聞やテレビニュースを
100パーセント信頼を置ける情報でないことだけは肝に銘じるべし
あなたの頭で目の前にある情報を論理的に考える癖を持つ事が
これからの生きていく上で重要なことである。
まずは、相手の情報を疑ってるべし!!
僕が書いていること自体も疑ってみるべし!! -
日本のジャーナリズムはすでにジャーナリズムではなくなって、みんなで手を繋いで赤信号であろうと高速道路であろうと平気で歩いて渡っている。
そんな記者クラブにメスを入れて、おかしな日本の報道をえぐっています。 -
権力を監視し、真実を追求するのがジャーナリズムであるとの観点から、日本の記者クラブへの痛烈な批判を展開した作品。
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NewYorkTimesの記者として働いていた記者目線での日本のジャーナリズムの問題箇所が沢山書かれている本。
日本独特のルールに抗い続けた著書の「記者クラブ」に対しての鋭い意見が読んでいて気持ちが良かった
個人を尊重する欧米と、横一線を強く意識する日本の文化や価値観の違いがどのような結果をもたらすのかこの本を通して学べた -
「権力の監視役」という本来の使命を逸脱して国家の情報を支配する「マスゴミ」を弾劾する異端のジャーナリスト・上杉隆が暴く「日本型ジャーナリズム」の恐るべき実態。政権や体制側にすり寄る大手メディアの記者のみによって組織され、海外メディアや個人ジャーナリストを徹底して排除する「記者クラブ」という奇妙な集団の存在に異を唱え、新聞やテレビを始めとする日本の報道機関が世界の「ジャーナリズム=報道精神」から見て異常な状況にあると糾弾する。政府の広報という機能しか果たしていないマスコミに迎合せず、権力者の嘘を暴き、弱者の現実を訴えて人々に影響を与える事こそがジャーナリストの仕事であるという信念を貫き通す筆者が、健全なジャーナリズムのあり方を提言した問題作。
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内容的には、「記者クラブ崩壊」とかぶるところがあり、それについてのコメントは省略。
それよりも、僕にとって面白かったのは、ニューヨークタイムズの哲学。
世界はやっぱりすごいというか。
もっと、あるべき論に基づいていると言うか。
僕ももっと高みを目指したいな。