- Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344982628
感想・レビュー・書評
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セルフネグレクトって?
消極的に自己を放任することで、自己虐待してしまうこと。ゴミ屋敷はその典型らしい。
一見、ゴミ屋敷の事例紹介に見えるが、中身はセルフネグレクトを知りたい人にとっては、とても良質な情報の宝庫。
セルフネグレクトの定義をきちんと説いた上で、事例を紹介しながら、実態を知ることができる。
そして、セルフネグレクトからの孤立死への移行。
課題、解決に向けてと
とても真摯な書き手の思いが伝わってくる。
【経緯】
仕事のワークショップをするために情報を仕入れたくて手に取った本。 -
■セルフ・ネグレクトの定義
①個人の,或いは環境の衛生を継続的に怠る
②QOL(Quality of Life)を高めるために当然必要とされるいくつか,或いは全てのサービスを繰り返し拒否する
③明らかに危険な行為により,自身が危険にさらされる
■セルフ・ネグレクトの特徴(以下の一つでも当てはまる場合セルフ・ネグレクトの疑いがある)
①身体が極端に不衛生
②失禁や排泄物の放置
③住環境が極端に不衛生
④通常と異なって見える生活状況
⑤生命を脅かす自身による治療やケアの放置
⑥必要な医療・サービスの拒否
⑦不適当な金銭・財産管理
⑧地域の中での孤立 -
もうちょっと個人の事例と言いますか、孤立死の実情みたいなのを知りたかったなぁ…という感じですけれどもまあ、そこは著者も言っているように「個人情報保護」だとかね、そういうのが意識されるようになってきた世の中ですから、なかなか難しいのが実際のところなんでしょう…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
というわけで、孤立死を防ぐためには云々…みたいなね、対策がズラズラと並べられていた気がしますけれども、細かいところはもう忘れました♪
という感じでですね、ゴミ屋敷になってしまう人っつーのはこう…「生きる気力が低下した人たち」ですね! 高齢ともなるとやはり身体も衰えてくるでしょうし、自分の死期? というのもなんとなく意識して来る頃でしょうからアレですね、地域・家族から孤立している人なんかはどうでもよくなってしまうんでしょうなぁ…
などとまだその年齢になっていない僕ですけれども予想してみます…。ま、著者同様、こうした人たちは今後ますます増える一方でしょうから、国も本気になってですね、対策を考えていかねばと思いました…さようなら。
ヽ(・ω・)/ズコー -
セルフネグレクト、自己放任により健康や安全が損なわれていく。ゴミ屋敷はそのわかりやすい例。
セルフネグレクトがテーマ。一般的に認識されていない言葉なので、ゴミ屋敷をタイトルにしたのでしょう。 -
自尊心を壊すのは簡単だが歳を取ってから自尊心を外からつけることは可能だろうか。とても難しそうに見える。
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○看護師、保健師で、高齢者ケアなどに関する著作・論文の多い岸氏の作品。
○社会問題となっている「ゴミ屋敷」に住む人々について、著者自身の経験を踏まえ、具体的な事例や原因、対応策などについてまとめたもの。
○いわゆる「ゴミ屋敷問題」のうち、本書では、特に高齢者(又は障害者)によるゴミ屋敷問題を中心に捉えており、その大部分は、認知症を原因とするものが多いということ。
○これからの高齢社会の進展を見据えると、さらにゴミ屋敷も増えてしまうのだろうなと心配になる。
○最近は、空き家問題なども話題になっているが、それも高齢者による各種対応がままならないことも要因なのだろう。
○著者のように、介護や看護を中心とするソフト面での対応が必要なのはもちろんだが、不動産の仕組みや制度などのハード面も、高齢社会を見据えて必要な見直しをした方が良い時期にきている。 -
図書館借。
誰でもゴミ屋敷に住む可能性がある。
なんか怖い本だ。 -
その本質は「セルフ・ネグレクト」について。老人ネタだけなのが不満ではあるが「気力を失った人々」と読み替えることである程度補完はできる。人生を諦めてしまうという大元の問題は共通していて、そこに至るまでの様々な問題が個人差大きく、また周囲から気付かれにくいという難点があり(プライバシーに関わるので当事者が強く嫌がり、他人が踏み込み辛いという問題)、完全な解決には時間と法的整備が必要だなあという感想。