- Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344983465
感想・レビュー・書評
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理系のステレオタイプを身内が内輪ネタ的に展開している本。面白いといえば面白いけど、ちょっとなというところも残念ながらある。
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理系出身なので、よくわかる部分が多い。小保方さんが登場するなど、今の理系の「あるある」がよく書かれている。「論文には必ず、突っ込まれるとヤバイ秘密がある」などと書かれていて、そういえば、自分の卒論のプログラミングも、バグがちょっと残ったままだったことを思いだした。
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帯に「論文には必ず、突っ込まれるとヤバイ秘密がある」と書いてあったので、理系の研究室・研究所にありがちなマニアックなネタがあるかと思って買ったが、内容的には、特に専門家でなくても”理系”の人間であれば思い当たるような”理系”的には普通な話ばかりだった。
理系といっても幅広いので、自分的には第1章の数学あるあるの所しか実感と共感をもって読める所はなかったが、他の所も親しみを持ちながらへーと感じながらは読むことはできた。
ただ1点残念だったのが、「標本の大きさ」のことを「標本数」と書いてしまっている点。これこそまさに理系の人間が、一般の人が何とはなしに使ってしまう言葉に突っ込みを入れる箇所なので、間違えてはいけない(むしろ理系あるあるの一つの例として取り上げてもよい)所。まあ、著者の専攻の宇宙物理学ではあまり気にしないで標本数という言葉が使われているのかもしれないが… -
ありがちな理系人の言動・振る舞いの数々を紹介。理系と言っても分野は多岐に亘るし,全部があてはまる人もいないのだが,何となく「ワカル」「あるよね~」とほくそ笑んでしまうネタが多い。ドップラー効果とか,「共洗い」とか,キムワイプネタとか。
一見相矛盾するようなネタも。一方で擬似科学を嫌悪するのが理系と言ったかと思えば,他方では自然農法礼賛,添加物・遺伝子組換忌避の理系もいるとする。一貫していないようだが,確かにこれは実感として現実に即している。理系といえどもいろんな宗派があるということで,実際世の中はそういうふうにできている。共通点はあっても,別に一枚岩というわけではない。
人間観察以外にも,純粋に理系心をくすぐる数学ネタ・科学ネタもところどころにちりばめられている。たとえばこんなの↓
宇宙が平らだったとして,
観測可能な範囲いっぱいに広がる円を描き,その周長を原子の大きさの精度で測る。
そうして得られる円周率は,
…たったの40桁にも満たない。
内外を正多角形で挟んで17世紀までに手計算で出せてたレベル。
4桁の数の各桁の数字を使って計算結果を10にする問題(数字の順番は変えて良い)。
全1万問のうち,
四則演算に限れば1853問,
羃乗を使ってよければ685問,
羃乗根まで使ってよければ669問の解けない問題が残るらしい。 -
ちょいむず。
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資料ID: 98140539
請求記号:081||G||345
配置場所:普通図書
「数は0から数えないと気持ち悪い」
「素数に出くわすと喜ぶ」
「3シグマは変なやつ」という
地震が起きると震源までの距離を計算してしまう
理系ならではのあるある!あなたは何個あてはまりますか?? -
文系人間には面白く読めるが、とたんに着いていけなくなるところもある。
理系人間なのに、文章のセンスに、キラリと光るものがあり、凡人文系人間は立つ瀬がない。 -
自分がついやってしまう事と本書の内容、相関関係高いです(^^;; おもしろさは「理系クン」「理系の人々」「シュレディンガーの妻は元気か」などの文字版かな。
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理系といわれる人たちには、救急車のサイレンが通り過ぎるのを聞いてドップラー効果だと喜んだり、車のナンバープレートなり切符のナンバーを見て素数かどうか確認したり、など独特の振る舞いがあり、それを”理系あるある”として紹介した本である。
なぜならとか、だからどうだ、という考察や蘊蓄などはないので何も考えずに読むことができる。しかし、理系の人にとってはなにも目新しいことはないし、非理系の人にとっては全く関心ないし、誰を読者と想定しているのか分からない。
このような”あるある”をまとめたことに意味があるのかもしれないが、雑学大好きな人以外には勧めようとは思わない。ただ、ところどころに描かれているイラストはちょっといい感じである。 -
全部、ではないけど、確かにあるあるとニヤけてしまう話題がいっぱい。「車内広告の数学パズルについ熱中する」が1番のツボ。取りかかり中の気分も含めてあるある!
宇宙に行ってない日本人宇宙飛行士は2人じゃなくて3人だよ!と読みながら筆者にツッコんでしまうのも理系の性。
なにより、研究者なのにユーモア溢れる軽妙な筆致が羨ましい。
なのに、自分の専門である「天文あるある」になると、他より肩に力が入る感じに「あーこれこそ理系あるあるだなあ」と思ったり。
あと、「論文審査はドキドキ」の項は、このご時世だと突っ込まれそうなのが少し気になったかな。気分的にはあるある、なんだけどね。