作家の収支 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1001
感想 : 107
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344984028

感想・レビュー・書評

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  • 金銭部分よりも,作家と出版業界が作り出す本の行方を占う資料として重要.できれば,電子書籍に関する定量データも欲しかったが,管理されていないということは,印刷書籍に比べ管理しにくい体系にシフトしてきたと推測される.面白い.

  • いろいろ興味深いことが書いてある。

    とりあえず作家儲かると言うことだ。

    自分が好きなものを知っている人は、その好きなものに金をつぎ込むだけで、一般的なデータをする必要がない。好きなものがない人は、普段から他人のことを羨ましがっている。だから、大金を手にしたら自分もそんな贅沢がしたいつまり人から羨ましがられたいと言う願望を持っている。
    しかし自分の好きなものをはっきりわかっている状況こそが、その人を成功導くと言う例が多い。この通りで行くと人を羨む人は成功しない。

    んー深い

  • 理系ミステリ作家、森博嗣が一般的な作家と自分の収入について語ったエッセイ的な新書。
    正直、作家ってこれくらいもらっているんだ…という驚きよりも、森博嗣の作家としてのスタンスの方に驚いた。もともと大学で助教授をやっていたという経歴は知っていたが、『割のいい副業』として、本を今までほとんど読んだことない中作家をやっていたとは知らなかった。ミステリ作家は他のミステリ作品をたくさん蓄積してトリックを考えるものだと思い込んでいたが、論理が通ってさえいれば(あとは他の作品と発想が被っていなければ)作品として成立するということを考えれば、むしろ本を読まなくても書けるジャンルなのかもしれなかった。
    『S&Mシリーズ』『Vシリーズ』『小説家という職業』は近々読みたいな〜と思った。

  • 実用書。

  • 結局いくら稼いだのかよく分からなかった。計算せずに流し読みしたからだろう。
    収入の部分より、それ以外の文章に目がいって全く数字は頭に残らなかった。稼いでいる額の桁が、私の何百倍と違うなあ、くらい。

    このところ本を集中して読めなかったのもあるのかもしれない。読んでも、文字を目が追っているだけで、内容がちっとも脳みそに入ってこない。せっかくの森博嗣さんの本なのに、もったいないと思いながらも目で追った。

  • 森博嗣先生の語り口が好き
    赤裸々に収支について書いている
    ベストセラー作家じゃないし非常にマイナーな作家であると自己評価しているけど、先生の仰るとおりなのだとしてもこれだけ稼げるんだな〜と驚いた
    売れっ子になったらどれだけの額なんだろう
    お金使いきれないな

  • 715

  • ここまで赤裸々に収入を明かしてしまって大丈夫なのか?と心配してしまうくらいの内容。印税率はおろか、年間の印税額推移をグラフにまでしてくれている。
    本の端々から職業作家としてのプライドを感じます。
    親しい作家はよしもとばなな氏とか、西尾維新さんは何倍も稼いでいるんじゃないかとか、他の作家さんの話がチラッと出てくるのもおもしろい。
    構成も文章もたいへん読みやすいです。

  • メルカリ売却

  • 作家の経済事情。 一般人にはとてもわかりにくい作家の収支について、著者の経験をもとに紹介する。
    著者は元大学助教授で作家。現在は小説家を引退して、悠々自適の生活を送る。主な収入源は、印税とパートタイムの原稿料。 作品がヒットすれば、50年間の印税生活が可能。とはいえ、そういう人は一握り。 副業として、講演会やサイン会、雑誌への寄稿、対談などを行い謝礼をもらう。 著者は、趣味で書いた作品が受けて作家になったが、小説家としてのこだわりはないそうだ。 大ヒットのミリオンセラーもないけれど、コンスタントに作品を発表し、確実にファンを掴んでいる。 作家にはこれが重要。 一発屋では安定した生活はできない。アイデアとそれを生かす表現力があれば、小説家は良い職業である。元手はかからないし、当たれば大きい。 印税も本という形態をとれば10%ほどだが、電子媒体になれば印刷製本がなくなり、かなりコストダウン&収入アップにつながる。 作家にも商売の戦略が必要ということだ。
    読んでみて、作家の知らない世界が紹介されており大変面白かった。作家の収支ネタの本で、著者は更に儲けたと思う。 これも著者の戦略なのかも。 作家のマネー裏事情を知りたい人は多いだろうし、、。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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