本当にあったトンデモ法律トラブル 突然の理不尽から身を守るケース・スタディ36 (幻冬舎新書)
- 幻冬舎 (2016年5月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344984196
感想・レビュー・書評
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犯罪行為があっても、なかなか告訴状を受理してくれない警察組織。調停委員には特別な資格は必要なく、運が悪ければ、まとまるものも破綻させられるケースがあること。持たざる者からは取り立てようがない何ともやるせない現実。読めば読むほど、世の中の数知れない理不尽に脱力。しかも災厄はすぐ隣にあり、いつ何時ふりかかるか分からない。日頃からの備えの大切さを改めて実感させられた。
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自分が今後遭遇するかもしれない法律トラブルを知りたかったので、読んだ
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ある意味予想通りでした。時間を浪費してしまいました。
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弁護士を出し抜く強欲ジジイのエピソードが印象に残りました。惚けたフリして長生きしそうなしぶとさは流石。
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■相続は「争続」
・絶対にやってはいけないことは,勝手に作った書類を兄弟に送りつけ「実印を押して印鑑証明書を出せ」と一方的に告げること
・間違いなく相続でもめることになる
・「後ろめたい気持ち」を持っている側は嫌なことを早く済ませたい
・「諦めの気持ち」を持っている側は自分自身を納得させるプロセスを欲しがる
■法律トラブルは感情で始まり感情で終わる。
・相手の不誠実な対応や態度に対する感情的な怒りが殆ど
・世の中の争いの多くは実に小さくてつまらないことが原因で発生している -
多くの人々にとって、法律トラブルは他人事のように思えるだろう。だが平凡な結婚生活に、会社での就業中に、隣近所の住人同士の関係に、購入した不動産に、誰にでも訪れる遺産相続の場に、そして不慮の事故に。ごく身近なところでトラブルは起きている。その時、相談できるような人は身近にいるだろうか? いつわが身に降りかかるとも限らないいくつかの事例を、弁護士である著者の経験をもとに紹介するケース・スタディの書。必ずしも過失がないほう、善良なほうが勝つとは限らない、驚きの結果が列挙されています。世の中は理不尽に満ちている。
一般の人たちが訴訟に抱いているイメージは『公明正大』だろうか。証拠をそろえ、証言を用意し、自らに過失がないことや当然あるべき権利を主張すれば、法律は必ず然るべき結論を出してくれる、と。
ところが実際には、拗れたりお話にならなかったり、当事者同士では解決できない問題を弁護士や裁判官などの“他人”が杓子定規で切り分けるために使うのが法律と心象で、そこに必ずしも正義は存在しないのだ。 -
法律というより、世の中にはこんなトラブルがあるんだよということを説いた本。
優秀な弁護士も万能ではない。
結局のところ、人に対して誠実に生きていくことが大切ということか。