サザエさんと長谷川町子 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 60
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344985841

作品紹介・あらすじ

没後28年なお不動の人気を誇る国民的漫画、アニメの「サザエさん」。だが、この、15歳で天才少女としてデビューし、72歳で亡くなる5年前まで描き続けた作者・長谷川町子とその家族のことは意外なほど知られていない。戦後の荒廃から日本が怒濤【どとう】の成長を遂げた時期に『サザエさん』の出版を家業・姉妹社として立ち上げた一家は、磯野【いその】家の人々とはおよそ真逆の愛憎、かけひき、確執が充満する空間を生きる。度肝を抜く額の収入、家族の不和と崩壊、自伝に書かれた虚ーーこれらをひた隠した長谷川家の三姉妹の、苛烈な人生の光と闇を描いた評伝。

感想・レビュー・書評

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  • 長谷川町子さんとその家族に関する歴史の本。ゴシップも含めた様々な記事が手際よくまとめられている。長谷川家の知られざる、あるいはあえて触れられなかった陰の部分が曝されていくので、「これが真実の長谷川家だったのか」と思って暗い気持ちになってしまう。でも、それはフェアじゃないと思う。物事にはすべて陰も陽も両方あるのだから、陰の部分をクローズアップする手法では一面しか伝わらない。サザエさんとその作者に関する本は、ハッピーな作品であってほしいと思う。

    • asaさん
      同感です。サザエさんが大好きですが、この本は読み終わって少し暗い気持ちになりました。
      同感です。サザエさんが大好きですが、この本は読み終わって少し暗い気持ちになりました。
      2020/08/08
    • 大塚みなみさん
      asaさん

      コメントありがとうございます。
      基本的には興味深く読めたんですけどね。
      なにか、モヤモヤした読後感が残りました。
      ま...
      asaさん

      コメントありがとうございます。
      基本的には興味深く読めたんですけどね。
      なにか、モヤモヤした読後感が残りました。
      まあ、裏話を知りたいというスケベ根性でこの本を読んだ面はあるので、自業自得なんですが。
      2020/08/08
    • asaさん
      同じくです(笑)
      本当に大好きなものは裏話を知らず夢を持ち続けるのも一つだなと思いました。とはいえ、読了後も長谷川町子さんもサザエさんも好き...
      同じくです(笑)
      本当に大好きなものは裏話を知らず夢を持ち続けるのも一つだなと思いました。とはいえ、読了後も長谷川町子さんもサザエさんも好きなことには変わりないですが。
      2020/08/08
  • ノンフィクション賞を受賞し、ルポルタージュも数多く書いている著者というわりに、ちょっと筆が滑っているのでは、という印象。煽るような表現が多かったように思います。「磯野家と真逆の愛憎、駆け引き、家族の崩壊」…といった、裏表紙に書かれている文言のほどの内容はあまり感じませんでした。長谷川町子さんの自伝「サザエさん うちあけ話」や妹である洋子さんの回顧録からの引用が多く、そちらを読んでいれば大半は済んでしまいます。著者の調査によって新たにわかった事実も含まれているけど、お年寄りの思い出話という感じで、真偽のほどは曖昧でした。

    洋子さんの造反という強烈な章が出てくるけれど、これは姉二人のパワハラに長年耐えてきた洋子さんが、引っ越しの準備期に短期間一人で生活したことで生まれて初めて自由を知り、意を決して別に暮らすことを提案した、ということなのではないでしょうか。パワハラしているほうは自覚がないから、思いがけない妹の言動に激怒、その結果、妹が担当していた経理の扱いにまで疑惑を抱いてしまった、ということであって、造反という言葉は事実に即していないように思います。一読者の想像ですが、著者も「かもしれない」という表現を多用しているので、全体的にあまりノンフィクションらしさを感じませんでした。

  • 20211025

  • 一体何を伝えたいのか?さっぱり分からない本でした。
    長谷川町子にまつわる事柄をとりあえず集めてきて載せました!という雑な印象を受けました。また、周辺の関係ないエピソードも多過ぎます。

  • 東2法経図・6F開架:B1/11/582/K

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著者プロフィール

工藤美代子(くどう・みよこ)
昭和25(1950)年東京生まれ。ノンフィクション作家。旧チェコスロヴァキア・カレル大学を経て、同48年からカナダに移住し、バンクーバーのコロンビア・カレッジ卒業。『工藤写真館の昭和』で第13回講談社ノンフィクション賞受賞。そのほか『国母の気品 貞明皇后の生涯』『香淳皇后と激動の昭和』『美智子皇后の真実』『美智子さま その勁き声』など著書多数。

「2021年 『女性皇族の結婚とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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