明日死んでもいいための44のレッスン (幻冬舎新書 し 10-5)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344986107

作品紹介・あらすじ

「明日死ぬとして、やり残したことはないか?」そう問われて戸惑わない人はいないだろう。だが84歳の著者は自信をもって「ない」と言えるし、死という未知なる体験が楽しみですらあるという。どうすれば、そんな境地に達することができるのか? 本書では著者が日頃から実践し、明日死ぬと言われても穏やかに受け止められるという44のレッスンを初披露。自らの死について考えることは、よりよく生きることにつながる、と納得できる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 生き方を尊敬する下重さんの「死」に対する向き合い方のお話し

    自分は下重さんのように自分を律して、落ち着いた人間になれるだろうか?
    そこまで清らかに生きること、死に向き合うことが出来るだろうか?
    不安な気持ちや、「そこまでできない」という揺れ動く自分の気持ちを感じながら読み進めていました。
    終章の良寛様の一説がとても腹落ちします。
    最後は共感して気持ち良く読み終えることができました。
    「自分もきっと、こういう人になりたい」
    そう感じるばかりです。

  • 〝死は生の延長線上にあり、生の終着点なのだから、死の瞬間だけ素晴らしくありたいと願っても無理というものだろう。ただ淡々と昨日と同じ歩みを進めて今日があり、明日がある...明日死んでもいいためには、今日しっかりと生きておかなければならない。思い病床にあろうと、健康であろうと、明日をも知れぬ命であることに変わりはない...明日死んでもいいということは、今をいかに生きるかという自分自身への問いである〟・・・「お迎え」を穏やかに受け止められるために、著者が実践する〝諦観の書〟。

  • 44のレッスンは多すぎる、そんなに死ぬことを意識してはいられない。というのが正直な感想。

    著者は84歳、私は40才。
    そこが大きな違いかな。

    いや、仮に80代だとしても多すぎる。私はもっとシンプルに生きることを生きたいタイプだ。(自分中心とも言う?!)

    今まで通り、自分が思うように生きて死のうと思う。

  • そんなことないよな、と反論したくなるようなところがいくつかあった。
    感じ方の違いなのだから仕方ない。
    とはいえ下重さんの本は好きで、何冊も読んでいる。
    私には真似出来ないくらい精神的にも経済的にも自立しており(尊敬)
    だからこその違いがあり、気になり、読みたいんだろうなと。
    明日死んでも良いための44のレッスン、コロナの話も入っており、新鮮な気持ちで読めます。

  • すごく素敵な本だった。死に方は生き方。
    この本を通して毎日の小さな決断たちが自分の人生を決めてるってことに気づいてすごく刺激をもらって考え方が少しレベルアップできた気がする。毎日に流されて決断を放棄することほどつまらないことはない!1日精一杯いきる、1日の中で一瞬一瞬を大切に精一杯決断して、明日死んでもいいくらい今日を大切に生きる。人生はその積みさね。自己表現をすることを忘れない。ユーモアをもって、来るかもしれないものを恐れるのではなくくるものはくる、とどーんと構えて生きていきたい。
    2022.10.11

  • 付箋をつけた場所が5ページもあった。
    明日死んでもいいということは健康だから言えること。明日死んでもいいと思えるためには今が充実していなければならない、そのためには体の手入れはいつもしておかなければならない。
    など、わかってるよ!ってことがほとんどだけれど再度チェックしなければと思った。
     災難にあう時節には災難に逢うがよく候、死ぬ時は死ぬがよく候 良寛さんの言葉を引用し火事になったら地震がきたら、と怯えて暮らすことはない、と書いている。しっかり準備をしたらどんと構えて心安らかに生きることができる、、、らしい。

  • 感想
    - メメント・モリ(死を忘れるな・死を恐れるな)→死を忘れないからこそ今を大事に生きられる
    - 好きなものに囲まれて生きたい→愛着を持って日々を過ごしたい

    本を読む前の問い
    ■何を学びたいのか?
    - 毎日を死んでもいいと思えるほどの生き方を学びたい
    ■それを学んで自分はどうなりたいのか?
    - 毎日を後悔しないように生きたい
    ■いつまでにそれは達成するのか(期限)
    - 死ぬまで
    ■どのような成果、結果が欲しいのか?(ゴール・目標)
    - 毎日寝る前に今日はやりきった、このまま眠りについてもいいと思えるほどの人生の達成感

    今後の行動
    ■具体的なアクション
    - 毎日を後悔しないように生きる
    - 死を忘れない
    ■3ヶ月後に自分はどうなっているか、どうなっていたいか?
    - 寝る前に今日も一日やり切って後悔しないように寝る

  • ファーマータナカの本棚「明日死んでもいいための44のレッスン」。

    メメント・モリという言葉がある。
    ミスチルのヒット曲「花」のサブタイトルにもなっていて、何かカッコいい語感。

    メメント・モリ(羅: memento mori)とは、英語だと「メメント」は「memory」で、心にとどめる=忘れないということ、「モリ」は、「mortal」で死すべき=必ず死ぬということ。
    だから「メメント・モリ」とは、「死を忘ることなかれ」。

    いいかげん死を意識すべき歳である。
    但し古代では、「食べ、飲め、そして陽気になろう、我々は明日死ぬから。」という趣旨だったそうで、出来れば古代に戻りたい。

    下重曉子85歳は矍鑠とし過ぎ、44のレッスンは一々御尤も、今回はその中で、「30 辞世の句を作る」にトライしてみる。

  • 人生のてっぺん(死ぬとき)に向けて、今できる準備を行うとともに、家族のことを思い、自分らしく生きるためのレッスン。参考になりました。
    ----
    ・私のモットーは「仕事は楽しく、遊びは真剣に」
    ・奥様を先に亡くされ、世田谷区大原のお宅にお嬢様と二人暮らし。床に臥せてからは、誰にも会わず少しずつ食を断ち、大好きなお酒も飲まず、水だけは飲まれていたのを少しずつ減らし、ついには一滴も口にせず、臨終を迎えられた(暉峻康隆(てるおかやすたか)早稲田大学教授)
    ~これも自死の一種だと思う。
    ・「死ぬとき、そこが人生のてっぺんだ」(むのたけじ/言論人)
    人は死ぬ時が一番個性的であるべきなのだ。
    ・ある程度の年になったら、一人で外を出歩く時は、何かあった時のために自分の名前や住所、家族の電話番号をメモしたものを財布にでも入れておいた方がいいと思う。
    ・私は日本尊厳死協会から書類をとりよせており、いつでも書き入れれば提出できる状態にある。
    ・(墓参り)これらは死者のためのものではない。生きている人のための行事であり、明日死んでもいいためのレッスンなのだ。

  • 明日死んでもいいとまではまだ思えないけれど、いつ死が訪れるかは分からないという覚悟は必要なのかもと思わされる。「メメント・モリ」
    一日一日、やるべきことをやる。
    常に身ぎれいにしておく。
    ストレスを溜めない。

    自分の死のイメージを作る…のは難しいなあ。

    世間体ありきで生きると、老年に後悔する。

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著者プロフィール

1959年、早稲田大学教育学部国語国文科卒業。同年NHKに入局。アナウンサーとして活躍後フリーとなり、民放キャスターを経て文筆活動に入る。公益財団法人JKA(旧・日本自転車振興会)会長、日本ペンクラブ副会長などを歴任。日本旅行作家協会会長。
主な著書にベストセラー『家族という病』『極上の孤独』『年齢は捨てなさい』『明日死んでもいいための44のレッスン』(以上、幻冬舎新書)、『鋼の女――最後のご女・小林ハル』(集英社文庫)、『持たない暮らし』(KADOKAWA)、『夫婦という他人』(講談社+α新書)、『老いも死も、初めてだから面白い』(祥伝社新書)、『自分に正直に生きる』『この一句 108人の俳人たち』(以上、だいわ文庫)他多数。


「2023年 『年をかさねるほど自由に楽しくなった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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