ひと箱本屋とひみつの友だち

  • さ・え・ら書房
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本棚登録 : 138
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784378015620

作品紹介・あらすじ

小学5年生の朱莉は、ふとしたきっかけで、ひと箱本屋カフェ「SHIORI」を訪れ、
そこで売られていた一冊の手作りの本に、心をうばわれる。
作者は同世代の女の子・理々亜。
二人はある日、「SHIORI」ではじめて会うことになり……。

ほんとうの友だちとは? ほんとうに自分らしいとは?
たどりついた、朱莉の気持ちとは――。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館の児童書コーナーの「あたらしくはいった本」の棚で見つけました

    やわらかな表紙と「ひと箱本屋」が気になって借りてきました

    〈 ほんとうの友だちとは? ほんとうに自分らしいとは?
    たどりついた、朱莉の気持ちとは――。〉

    当たり前と思っていることがそうではないと気づくこと
    とても大切ですよね
    子どもたちにも、本の世界で是非触れてほしいです

    ちょっと内な朱莉と車椅子ユーザーの理々亜は小学五年生
    二人の友情と成長が優しく語られます

    後味の良いおススメの児童書です

    ≪ 友情と 同情のさかい とりのぞき ≫

  • ひと箱本屋、ひと箱の中に自分の世界を詰め込む。こんな本屋、近くにあったら楽しいだろうなぁ。
    小学生の女の子が主人公の児童書であるが、車椅子を使う女の子側の気持ちの複雑さがわかりやすく描かれている。こうやって本を読むことでいろんな立場の人の気持ちが理解できるようになる。読書で養われる想像力を感じた。

  • 主人公:朱莉
    小学5年生の朱莉がふとしたきっかけでひと箱本屋カフェ「SHIORI」を訪れることになる。
    そこで仲良くなった同世代の女の子の理々亜。
    ひと箱本屋カフェ「SHIORI」から始まる2人の話。

  • 小学生の朱莉ちゃんと理々亜ちゃんが奮闘する物語。
    カフェ兼シェア型本屋が舞台です!

    心温まる友情と多様性の貴重さが描かれていました。
    障害者の視点や感情を通じ、 思いやりや理解を、心に深く訴えかける作品。
    大人でも非常に共感できる満足のいく感動作でした !

  • 1箱分だけ自分の好きな本を並べて売る、別名シェア本屋を読書好きの主人公が入店し、主人公が買った本がきっかけで色々悩みながらも新たな友情を築く物語だった。

    主人公の新しい友達は、車椅子に乗った少女。
    健常者には当たり前で普通にできることができない、視線が怖い、段差があるが車椅子を持ち上げるなど気を使って欲しくないなど、車椅子の人だからこその悩みや苦労があるのだなと思った。
    障害者にも特別扱いせずに平等に接することも、大切なのだなと改めて思った。

  • ひと箱本屋を通じて知り合った小学生の友情物語。バリアフリー・障害・友情について考えさせられる良書。

  • ひと箱本屋みたいな場所が近くにあったらいいなぁ。

  • ふとしたきっかけで「ひと箱本屋」を知った5年生の朱莉
    気になった「虹色本屋」で売っている手づくり本の作者が小学6年生と知り

    「わたしと友だちになってください」

    人見知りだけれど思いきって手紙で呼びかけると、約束の日にあらわれた作者の理々亜にはあるハンディがあった

    はじめはとまどった朱莉だったが、本好きのふたりはすぐに意気投合
    いっしょに夏祭りに行く約束をする……

      ほんとうの友だちとは?
      ほんとうに自分らしいとは?
      たどりついた、朱莉の気持ちとは──。
       ──カバー袖の紹介文

    高学年に読んでほしいさわやかな友情物語、2023年6月刊

    〈友情と同情のさかいはどこにあるんだろう。〉

    〈でも、人間の心がバリアフリーになっているかどうかって、見えないからすぐにはわからない。〉

    〈ちょっとしたボタンのかけちがいで、気持ちのすれちがいはおきる。でも、かけちがったら、また、かけなおせばいいんだ。〉

    大切なことをやわらかくあたたかい文体で深く考えさせてくれる

  •  朱莉が本に夢中になってしまって転んだとき、手当てをしてくれたのが本屋カフェの「SHIORI」の店主沙絵さん。
     このカフェは、一箱ずつにオーナーがいるシェア本屋だ。朱莉はそこで一冊の手作りの本に魅了された。その作者は朱莉より一学年上の理々亜という少女だという。
     理々亜と友だちになりたいと思った朱莉は、沙絵さんのすすめで手紙を書いて、二人は会うことに。


     少し広い外の世界での新しい出会いの良さ、先入観で人を見ない大切さに気づけました。

  • 車椅子でどこにでも出かけることが出来るのが当たり前になりますように。車椅子ユーザーだから感じる優しい疎外感、やって「あげてる」という思い、同情心。特別扱い。これほんとに児童書?障害者の気持ちも健常者の気持ちもよく書かれている。障害のある人が普通の人と同じ用に、当たり前のことが当たり前に出来るようにするためにハコだけでなけく心もバリアフリーにする必要があるんだなあ。それにしても爽やかな読後感に包まれる。

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著者プロフィール

作:赤羽じゅんこ
東京都在住。『がむしゃら落語』(福音館書店)で、第61回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、『なみきビブリオバトル・ストーリー 本と四人の深呼吸』(さ・え・ら書房/共著)で第4回児童ペン賞企画賞を受賞。
近著に『ひょうたん池の怪魚?』(講談社)、『ちょっとねがっただけ』(国土社)、『AIマスクはいかがですか?』(フレーベル館)など。日本児童文学者協会常任理事。

「2023年 『ひと箱本屋とひみつの友だち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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