- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784378041476
作品紹介・あらすじ
ポリ袋を1枚、道にすてた。次の日には2枚になり、それはやがて100枚になった。自分のすてたものは自分の手で何とかしなければいけないと、アイサトウは仲間たちとリサイクルの財布作りをはじめた。・・SDGsの「環境保護」、「責任ある消費」、そして「女性のエンパワーメント」が込められた、事実をもとにした絵本です。
感想・レビュー・書評
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何気なく捨てた一枚のポリ袋が、いつの間にか環境を破壊していることを分かりやすく説明してくれている絵本。
主人公のアイサトが子どもの時に捨てたポリ袋。大人になって我が子をおんぶしながらポリ袋問題に取り組もうとしている姿が、未来のために動いている象徴のようでステキだなと思った。
そして何よりも絵がとてもキレイ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アフリカのガンビアに暮らす、アイサトと言う少女。
ヤシの葉で編んだカゴが壊れ、腹を立てていたところ、一枚のポリ袋を見つけた。
アイサトはポリ袋をつかっていたが、壊れたので道端に捨てた。
そうしているうちに、大変なことに…。
ゴミの山に、虫の発生、大事なヤギがポリ袋を誤食して死んでいった……。
アイサトたちがおもいついたのは、リサイクル。
さて、どうなるのだろう?
この物語はなんと実話だと言う。
ゴミの問題を解決し、女性たちの収入を確保し、図書館ができたそうだ!
フェアトレードの大切さを感じるし、自分たちで教育への道を切り拓いた。
本当に素晴らしい。
ただ、一方で、ポリ袋(含めプラスチック製品をはじめとするゴミの問題)についても考えさせられる。
この先、は常に視界に入れておかなければ。
ともすると、みないようにしてしまいがちだから。 -
実話なだけに伝わるものがある。ポリ袋を使った挿絵もいい。ちょうどレジ袋有料化もありタイムリーな感じもする。1人の気持ちがだんだん皆を巻き込み、状況を変えていく力に変わる。 世界が(特に大きな国が)環境問題、ほんとに、取り組まないと、地球、終わるかもしれない…と切実に思う。
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環境問題の本って、
言ってることが壮大すぎて、、っていうのが正直多いなと思ってるんですが、この本は「自分でもなにかできるかも」と思わせてくれる話で、そこがとても良い。
小さな気づきから得た、小さな1歩。
小3、小4のみんなはなにに気づいて、1歩動き出せるかな。 -
これはアフリカのガンビアのある村で、家畜のお腹からポリ袋が何十枚もでてきたこと、ポリ袋を燃やしたら毒の煙が出たこと、ポリ袋を埋めたところからは草も生えないこと、などからポリ袋をなくしたい、どうすればいいかを考え、洗ってきれいにして切って、編んでかわいい財布を作り、それを売った若い女性の話(実話)です。
まわりの人がバカにするので彼女たちは最初、こっそり集まって編んでいたそうですが、いまではその収益金で家畜を買い、センターには図書館まで、できたそうな……。
彼女は世界を変えた100人の女性、にも選ばれています。
一年生から中三まで読み聞かせに使えますので、学校は、絶対買い!!
2019/04/01 更新 -
ゴミについて考える。問題解決のために個人で考えて行動したところが素晴らしい。商品が売れて利益もだしたことで、リサイクルが認知され広まったと思う。
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プラスチックのゴミを食べて死んでしまう動物をなんとか救っていかないといけない。
散々使いまくった人間の仕事。
海でも陸でも、人間ではない動物たちが犠牲になるなんてありえない。
一つずつ、少しずつでいいからプラスチックを減らさないといけない。 -
ヤシの葉であんだかごは、こわれたらすてても土にかえるけれど、破れて捨てたポリ袋はそのまま残ってゴミになるだけでなく、食べたヤギが死んでしまう。
そこで、きたないゴミの山からポリ袋を出し、洗い、細く切ってひもにし、かぎ針で財布を編んでリサイクルすることを考えた女性の話。
ポリ袋の貼り絵もいい。
4年生以上におすすめ。 -
ポリぶくろを食べて死んじゃうのは、クジラとか、海の生きものばかりだと思っていたけど、家でかっているヤギが死んじゃうって、さびしいなって思った。それに、身近でポリぶくろのひがいが起きてるってこと。
ぼくが同じ立場だったら、ポリぶくろを拾って集めて、リサイクルに出すと思った。でもよく考えたら、ガンビアの小さな村には、リサイクルのしせつはない。だから、アイサトもさいふを作ったんだと思った。
ぼくはポリぶくろは使っていないけど、ふだんの食べものにはまだポリがたくさんある。工作のざいりょうもみんなそう。
さい後にできたさいふは、かわいかった。色がかわいい。
絵は、きれい。はり絵がきれいだし、上手だなって思った。表紙をめくったところには、おどろいた。(小3) -
アイサトが生まれた頃のアフリカでは、プラスチックバッグが問題になりはじめていた。アイサトも拾ったバッグを使い、破れたら捨てていた。みんなが捨てたバッグは次第に増え、不衛生なゴミの山になっていった。
ヤギたちが間違ってプラスチックバッグのゴミを食べて死んでしまうと聞いたアイサトは、ゴミの山を何とかしないといけないと考えた。