- Amazon.co.jp ・本 (1729ページ)
- / ISBN・EAN: 9784385140469
作品紹介・あらすじ
収録親字数一万二千五百。JIS漢字第一水準〜第四水準の一万五十字をすべて収録。伝統的部首配列。熟語数八万。仏教語も含め、実際の用例を改めて精査し、文脈に即した訳語と出典を明示。漢文学習上重要な古典から採録した、圧倒的に豊富な漢文用例。漢文用例すべてに、日本語訳に加え、書き下し文を明示。最新の「表外漢字字体表」「新JIS漢字」「新人名漢字」に完全対応。最新のJISコード、ユニコードを明示。最新の研究成果を取り入れた確かな字音情報、品詞別に配列した合理的な語義解説、深い理解を導く語義の補足説明、漢文の句法が分かりやすく学べる「句法」欄。部首・音訓・総画索引に加え、検索に便利な「この部首の字」「他の部首の字」「句法一覧」を収録。
感想・レビュー・書評
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付録の文法解説は、目から鱗だった。高校の国語だと体系的な文法解説を習わないから、素読を繰り返しても、例えば兼語式を見るとモヤモヤしていた。
付録読んだからといって漢文をスラスラ読めるようになるわけではないが、手の届くところに解説があるのはありがたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
漢文を読むことが主眼であれば、とても参考になるのではないでしょうか。
漢字を調べたり、漢字の意味や、なりたちを調べるのが目的であるのなら、他の漢和辞典の方が良いでしょう。 -
東洋医学・鍼灸医学の原典は古医書にあります。古医書を原文で読むためには、漢文の知識がある程度必要です。そして、分からないときは漢字を一つ一つ調べることも必要になります。
この両者の必要性を満たしてくれるのが、この漢和辞書『全訳・漢辞海』です。
漢字に関しては、その意味はもちろんのこと、引用文の全訳、漢字の成り立ちなどがしっかりと掲載されています。そして漢文を読むための知識ですが、助詞などについては語法も十分に載っており、また慣用句、熟語なども豊富です。
また東洋医学・鍼灸医学の古医書を読む際に、とても参考になるのが巻末の付録です。助詞などの語法をまとめたものや、中国の歴史の流れを知るための年表、地図なども掲載されており、まとまった資料として使用できます。単なる漢和辞書の範囲を超えて、古医書を原文でしっかりと読もうと考えている鍼灸師にとっては、とても貴重で重宝する辞書となっています。
編集には、東大名誉教授も勤められた戸川芳郎先生も携わっており、信頼の出来る充実した辞書となっています。
辞書の文字や構成、開き具合もよく、辞書としての機能もスムーズに果たせます。 -
情報がてんこ盛りです。でも、僕には、白川静先生の大著「字統」の方が、読み物としても十分楽しめるですが。