- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784385364292
作品紹介・あらすじ
「古典」に親しみ、参加する、待望のLesson本!7つのテーマにより「古典」を発見する新テキスト。
感想・レビュー・書評
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大学生のため、とあるけれど、高校生でも楽しめるような入門的な内容になっています。
入門的といっても、文法がー、とか、文学史的にはーというものではなく。
和歌に用いられた言葉の巧みな使い方って?とか、そんな和歌をパロディ(狂歌)にしてみるとどうなると思う?というものや。
句読点、カギカッコ、文体といった表記や。
それから一番参考になったのは、現代語訳といっても、逐語訳と内容訳と翻案といったテキストと訳者の距離感の違う訳し方があるというもの。
どれも、言葉や言葉を使うことに基づいているので、知識だけでなく考えることの多い一冊でした。
巻末にはビギナー向けの参考文献がつけられているのもありがたい!
さっそく何冊か読んでみようと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これはたしかに古文を楽しめる。
タイトルに「大学生のための」とあるが高校生にもよい。むしろ、高校の古文の授業で本書のような取り組みをすべきなのだ。
執筆者によるムラはあるものの、総じて興味深い内容だった。
自分の授業に活かせるといいなぁ。 -
2010 12/25 パワー・ブラウジング。借りもの。
文学は畑違いなのだが、企画内容に関心があってざっと目を通そうと思って見たら思った以上に面白くてけっこうちゃんと読んでしまった。
なるほどこれはわかりやすいし、古典に親しめるし、参加型だ(時間がないので自分は少ししか考えずに読んでいたがでもけっこう面白かった)。
実際に大学の講義や参考書として使った事例と、その授業での学生の感想なんかも気になるところ・・・あとで少し探してみるか。 -
助詞の働きを心に留まられれば、文学作品を作ったり、味わったり正確に解釈したりするときに、もっと深く作品や作者の内部に入り込めるようになるはず。
新しい表記や文体の登場によって、これからの日本語はどう変化していくのでしょうか。日本語の変遷を知ったうえで、現代に目を向けると言葉の営みにいっそう興味がわいて来ます。