フンボルト (センチュリーブックス 人と思想 86)

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  • 清水書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784389410865

作品紹介・あらすじ

フンボルト(1767〜1835)は若くしてゲーテ、シラーと肩を並べる古典主義者となったが、ロマン主義の到来をも予見した。自由主義的政治思想をもって国民主義を促した。歴史思想では「史学のベーコン」と称された。ナポレオンに敗北したあとプロイセン改革の一環としてベルリン大学を創立し、近代的大学の理念を基礎づけた。晩年には言語学=言語哲学において前人未到の領域を開拓した。

感想・レビュー・書評

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  • フンボルトって誰?
    そんなことでベルリンで学んではいけない。

    Wilhelm von Humbodt(1767-1835)
    独仏伊英西露日中ギリシャラテンアラビアヘブライマヤチェコハンガリーマレー語に通じたという、まさに語学オタクの私の巨匠。

    天才は「普遍的なものとともに特殊的なものにも、必然的なものとともに偶然的なものにも着目する」と解く彼こそ、天才。

    所変われば人が変わる。言語が変われば人が変わる。人が言語を作るのか、言語に作られた人間か。ヨーロッパを点々と見た天才の結論はここに語られる。

    「多くの師友からさまざまな影響を受けた。しかし彼はつねに彼じしんだった」

    フンボルト大学で学ぶ学生必読本。

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著者プロフィール

1913年、京都生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。東北大学教授を経て、東北大学名誉教授。文学博士。著作に『教養としての世界史』(講談社現代新書)、『現代ヨーロッパの歴史家』(創文社)、『ヴェーバー・トレルチ・マイネッケ』(中公新書)、『マキアヴェリズム』(講談社学術文庫)、『歴史学の遠近』(東北大学出版会)など著書多数。2004年没。

「2022年 『1冊で読む 世界の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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