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- Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
- / ISBN・EAN: 9784390104838
作品紹介・あらすじ
特装版
感想・レビュー・書評
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下巻では、兵庫県を含む山陽、四国、九州、山陰、北陸を舞台にした歌がとりあげられています。
山陽沿岸の歌の多くが、中央から派遣された人びとによって詠まれたもので、船旅のなかで望郷の思いが表出されているのが印象的です。また、彼らが派遣された大宰府のほか、柿本人麻呂にゆかりのある石見や、大伴家持が国守となった越中があつかわれていることから、彼らの歌も多く紹介されています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
万葉集の歌の舞台となった土地を巡る旅。刊行された昭和30年代の風景を切り取った別の意味で郷愁を誘う名著。
全三巻、下巻は山陽、四国、九州、山陰、北陸を、収録している。
万葉集の編纂にあたり大伴家持の存在は実に大きい。「令和」の出典となった九州は大宰府であったり、赴任した越中は富山などが本書には登場する。
本書で特筆したいのは写真の素晴らしさ。多くはモノクロではあるが、昭和30年代の貴重な風景が収められている。おそらく海岸など多くの景色は現在は党に失われてしまっていることだろう。本書の時代はギリギリ万葉の昔をかすかに想像できる風景が残されていたようだ。
ちょうど母の出身が富山県ということもあり、特に越中の地名には親しみを持って読むことができた。
現在は現代ライブラリーで入手できる作品。これは名著であると思う。
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